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事業継承

2026.07.15 11:00

ブルーカラーの中小企業を買収する若い起業家が増加 AIの脅威が原因か

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しかし、買収に値する企業には、適正価格であれば喜んで購入しようとする若い起業家たちが大挙して群がっている。ビジネスブローカーたちの話によると、ホープウェルは、カーズロックのようなミレニアル世代が今、熱心に買おうとしている企業の典型例だ。つまり、継続的な収益があり、堅実な顧客基盤を持ち、ニッチ市場での専門知識を備え、かつ会計処理が整っている中小企業のことだ。

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最も需要が高いのは、配管工事、電気工事、害虫駆除、HVAC(暖房・換気・空調)といったブルーカラーの職種だとされている。これらの職種に華やかさはないが、収益を生み出し、何よりも重要なのは、AI(人工知能)の時代においても引き続き好調を維持するだろうという点だ。

M&Aと、セール・アンド・リースバック取引の両方を専門とするAscension Advisory(アセンション・アドバイザリー)の創業者兼マネージングディレクターであるチェルシー・マンデルは、「こうした活気に乏しい古い事業を買収したいと考えている買い手、特に若い世代の買い手はたくさんいます」と語る。

マンデルは、こうした若い起業家たちについて 「彼らは、自律的に稼働するビジネスを買いたいと考えています。単なる仕事を買いたいわけではありません」と指摘する。そして、現在特に注目を集めているのは、「よく油の差された機械」のようにスムーズに運営されている製造企業だ、と述べる。

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ベビーブーマー世代が経営する企業の買収案件を数多く成立させてきたSMB Law Group (SMBローグループ)のパートナーであるエリック・パシフィクは、「ニッチ市場には宝が眠っているようなものです」と、冗談めかして語る。つまり、ミレニアル世代やZ世代、さらにはX世代までもが、特定のニーズに応えるニッチな企業──多くの場合、建設業やその他の産業分野の事業──の買収を目指しているという。「こうした事業の買収に関心を持つ人々が急増しています」

カーズロックが買収したホープウェルは、その完璧な例だ。同社は、新築ビル向けの空調設備用ダクトの特注製作を手掛けている。カーズロックはホープウェルの製品について、「誰も気に留めないような目立たない製品ですが、そのささやかな働きが世界を回しているのです」と語る。そして、昨年経営を引き継いで以来、業績は安定していると付け加えた。

カーズロックは小規模な投資を計画しているが、「前のオーナーたちは、この仕事に適した設備に投資していました。それが、私がこの事業に引かれた理由の一つです」と述べる。

カーズロックと共にホープウェルの買収を成立させた、O’Connell Advisory Group(オコンネル・アドバイザリー・グループ)の創設者であるパトリック・オコンネルは、AIの台頭の影響を受けにくいと思われる業種が、若い起業志望者にとってますます魅力的になっていると指摘する。例えば、政府との契約を持つ中小企業、ブルーカラー人材紹介会社、建設会社、空調設備関連企業などだ。

「AIが台頭しても、こうした仕事がなくなることはない、少なくとも現時点ではそうはならない、という点で概ね意見が一致しています」とオコンネルは語る。さらに、配管工事や電気工事のように、免許が必要な一部の住宅サービス分野には、「ある種の参入障壁が存在します」と同氏は付け加えた。

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翻訳=藤原聡美/ガリレオ

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