今年創業120周年、そしてレザーアイテムの発売100周年を迎え、爛熟みを増したラグジュアリーな世界観がますます人々を魅了するモンブラン。アーティスティック ディレクターが語る、洗練された知的クリエイションの端緒に迫る。
世界人口の実に半数以上がスマートフォンを所持し、生活の隅々にまでコンピューターが深く浸透した現在。手書きで文字を綴る機会は、相対的に少なくなった。いや、激減したといっても過言ではないだろう。
いまやタイピングすら不要なときもある、そんな加速度的に進化し続けるデジタル社会にありながら、1906年の創業以来、今日まで最高品質の筆記具を製造し続けているのがモンブランである。
創業間もない頃より、自社のペンを収める上質なペンケースも製造し、近年においてはSLG(スモールレザーグッズ)からトラベルケース、機械式時計まで幅広いアイテムをラインナップ。いまや世界的なラグジュアリーブランドとして評価されているモンブラン。
そんな同ブランドのアーティスティック ディレクターを務めるマルコ・トマセッタに、そのモノづくりについてミラノで伺った。
自分自身を知ることをサポートする存在
「モンブランは高い文化的価値を有するブランドであると自負しています。なぜなら、人間の生活に密着した、必要不可欠なモノをつくっているからです。文字を書くことで、人間は自分の内面と繋がり、自身をより深く知ることができます。モンブランの筆記具は、その手助けをしているのです。
また、ペンのような自分にとって大切なモノ、パーソナルなお気に入りのモノをやさしく包み込み、プロテクトする(バッグ類などの)アイテムをつくり出すことも、私たちにとっては重要な仕事なのです」
モンブランのクリエイションについて、このように語るトマセッタ。



