AI検索では、Web上の複数の記事を引用して回答をまとめ提示するが、引用の対象となる記事のタイトルは、数字を含むものが多いことがわかった。ただし、質問内容やAIモデルによって違いがあることも判明した。
AI検索対策支援などを行うWallabee(ワラビー)は、同社の生成AIエンジン対策ツールOptyino.ai(オプティーノエーアイ)に蓄積されたAI回答ログをもとに分析を行い、AIに引用されやすいタイトルに数字を含むものが多いかどうかを検証した。通常の検索エンジン最適化対策では、記事タイトルに数字を入れることで上位に表示される確率が上がるという定石がある。AI検索においても、それが通用するのだろうか。
Wallabeeは、さまざまな内容のプロンプト60件を対象に、2025年8月11日から2026年7月8日までに取得されたAI回答5万9221件の分析を行った。そこで引用されたURLのうち、ページのタイトルが確認できた39万5396件を対象に数字のありなしを調べたところ、「数字ありタイトル」は22万9066件、「数字なしタイトル」は16万6330件となり、割合にして数字ありが数字なしを15.86ポイント上回った。
回答ごとでは、引用URLのうち数字ありタイトルを1件でも含むもの(数字ありのみと、数字ありと数字なしの混合の合計)で構成された回答が5万9221件中3万8153件と最多だった。数字なしのみで構成された回答は2877件と非常に少ない。
このことから、AI検索においても数字を含むタイトルのURL引用率が高いことがわかる。ただし、これにはプロンプトの内容やAIモデルによって違いがある。プロンプトは、「おすすめの洗濯機を教えて」のような比較検討に関するものでは数字ありタイトルのURL率が80パーセント前後と高いが、「老後の資金について相談できる場所を教えて」のような情報収集や相談に関連するプロンプトでは数字ありタイトルのURL率は18〜24パーセントと低かった。

AIモデル別では、数字ありタイトルのURL率が高いのが、Claude(79.78パーセント)、Bing Copilot(72.04パーセント)などだったが、Google AI Overview(53.84パーセント)やChatGPT(35.53パーセント)は意外に低かった。Geminiは、タイトル情報の保存形式が異なり、タイトル判定が可能なURLがほぼ存在しないため除外されている。
以上を総合すると、比較検討系のプロンプトでの引用を目指すなら、数字ありタイトルを意識するべきだとわかる。Wallabeeは、「◯選」、「TOP◯」、「◯年版」などの数値が含まれるタイトル形式が引用獲得に有効だと話している。
それに対して、相談系プロンプトでは、数字よりもむしろ内容の専門性や具体性を伝える表現が引用に結びつく可能性があるということだ。さらに、ターゲットユーザーの多くが利用しているAIモデルごとの対策も有効だと話している。
出典:Wallabee「AIに引用される記事タイトルは『数字あり』が有利?生成AI5.9万回答から見えた引用傾向」



