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2026.07.13 08:30

評価額291.6兆円のスペースX、AI部門の営業損失が売上高の2倍──年4.8兆円を消費

Tada Images - stock.adobe.com

3事業のうち黒字はスターリンクだけ、2部門は現金を燃やす

スペースXは、主に関連性のない3つの事業で構成されている。そのうち1つは黒字であるものの衰退傾向にある。残りの2つは巨額の現金を燃やしている。しかも、おそらく今後も燃やし続ける。

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売上高の61%を稼ぐスターリンク、契約者1人当たりの平均売上高が3分の1へ

同社のIPO目論見書によると、スターリンク通信事業を運営するスペースXのコネクティビティ(Connectivity)部門は、2025年に113億8700万ドル(約1兆8447億円)の売上高を計上した。これは全体の61%にあたる。営業利益は44億2300万ドル(約7165億円)だった。

同事業は2026年第1四半期に1030万人の加入者を抱えていたが、契約者1人当たりの平均売上高は、2023年の月額99ドルから2026年第1四半期には66ドルへと3分の1低下した。価格に敏感な市場へ攻め込んだ結果である。Amazon Leoとの競争を考えれば、こうした価格競争はさらに激化する可能性がある。

同社の「キャッシュを焼き尽くす」2つの赤字事業は以下の通りである。

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宇宙(打ち上げ+スターシップ)は営業損失1060億円

宇宙部門は再利用可能なロケットの打ち上げを行う。目論見書によると、2025年の売上高は41億ドル(約6640億円)だったが、営業損失は6億5700万ドル(約1060億円)に上り、スターシップの研究開発(R&D)だけで30億ドル(約4860億円)を費やした。スペースXは地球軌道へ打ち上げられる世界の全質量の80%以上を運んでいるが、この部門はそのキャッシュをスターシップに再投資している。

AI・SNS部門(スペースXAI/Grok/X)は営業損失1兆300億円で売上高の約2倍

同社のAIおよびソーシャルネットワーク部門。2025年には売上高の約2倍に相当する63億5500万ドル(約1兆300億円)の営業損失を計上した。2026年第1四半期だけで77億ドル(約1兆2500億円)の設備投資を行った。年間換算で300億ドル(約4兆8600億円)を消費するこのAI部門により、かつて黒字だった同社は巨額の赤字企業へと転落した。

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