イランの最高指導者モジタバ・ハメネイは米国時間7月11日、父の暗殺をめぐり米国への復讐を誓った。この発言のタイミングは、ドナルド・トランプ大統領が「イランの全地域を完全に壊滅させ、破壊する」と威嚇した後のことだ。米国とイランの関係は、一時的な和平合意の署名からわずか数週間で悪化している。
ハメネイは「復讐はイランの要求だ」と述べ、「上から下まで名前が知られている犯罪者たち」に対して実行されると語った。ただし、声明の中でトランプの名前を明示的には挙げていない。ハメネイは父の死に対する報復は自身の生死にかかわらず「必ず成し遂げられる」と付け加えた。Axiosが報じた。
イラン前最高指導者の国葬と埋葬は今週執り行われた。数日間にわたる前最高指導者の葬送行列の写真には、トランプの死を求める複数の大きな看板が写っていた。
トランプは7月10日夜、米国はイランに照準を合わせた「1000発のミサイル」を保有しているとトゥルース・ソーシャルに投稿した。イラン政府が自身を暗殺、あるいは暗殺を試みた場合には「さらに数千発が直ちに続く」としている。米軍は「延長の可能性を含め、1年間にわたり、イランの全地域を完全に壊滅させ、破壊する」準備ができているとも記した。
米国とイランの緊張は、先月の一時的な和平合意の署名後に高まっており、双方はホルムズ海峡とペルシャ湾の他の海域で攻撃を応酬している。トランプは今週、イランとの間で最近成立した停戦について「終わった」と述べた。
トランプの7月10日の発言は、米国がイラン側からの和平協議継続の要請に応じたと主張してから、12時間と経たないうちに出たものだ。ホルムズ海峡の支配をめぐる対立が激しさを増しているにもかかわらず、交渉は続くというのがそのときの説明だった。
米国とイランは6月に「覚書」に署名し、すべての軍事作戦の停止、ホルムズ海峡の開放、60日間の交渉期間の開始で合意した。協議を通じて最大の争点となってきたのは、イランの核開発計画と、世界の石油のおよそ20%が通過するホルムズ海峡の将来である。ホルムズ海峡をめぐる小競り合いが今週も続き、交渉はまだ大きな突破口を生んでいない。
トランプは今週前半にイランとの停戦は「終わった」とし、これ以上の交渉は「時間の無駄」だと語っていた。民間インフラと、イランの石油輸出の90%を占める厳重に防備されたカーグ島を標的にするという威嚇も、あらためて繰り返した。



