マーク・ザッカーバーグの純資産は米国時間7月10日、127億ドル(約2兆447億円)増加した。メタ株が2年以上ぶりの好調な週間パフォーマンスで取引を終えたためだ。新たなAIモデルの発表に加え、フェイスブックの親会社である同社が自社製AIチップの開発を計画していると報じられたことが追い風となった。
ファクトセットのデータによると、メタ株は7月10日に6%上昇して670ドルをわずかに下回る水準で引けた。週間の上昇率は14%を超え、5営業日ベースの騰落率としては、2024年2月2日までの週に記録した20.5%高以来の大きさとなった。
メタ株の今回の上昇により、ザッカーバーグの純資産は127億ドル(約2兆447億円)が上乗せされ、総額は2293億ドル(約36兆9173億円)となった。フォーブスの推計によると、ザッカーバーグは世界6位に位置しており、4位のジェフ・ベゾス(約41兆872億円)と5位のマイケル・デル(約38兆8493億円)に次ぐ順位だ。その他の顔ぶれはフォーブスのリアルタイム・ビリオネア・リストにまとめている。
メタは今週、画像作成ツールとして使う新AIモデル「Muse Image」を発表した。基盤AIモデル「Muse Spark」の最新版も公開しており、これを「大幅なアップグレード」だと説明している。コーディングやソフトウェアツールの操作、テキストと画像を組み合わせた理解といった面で、モデルの性能が高まったという。
また7月9日には、メタが9月までに自社製AIチップの生産を始める計画だとロイターが報じた。これを受けて、同社株は4.7%上昇した。
バンク・オブ・アメリカのアナリスト、ジャスティン・ポストはメタのチップ計画を高く評価した。メタはAIインフラの構築や運用を、ウォール街の想定よりもはるかに低コストで実現する手立てを見いだしたのかもしれない。ポストはリポートでそう指摘している。



