インスタグラムの公開アカウントに投稿された画像を素材にして、ユーザーは誰でもAI画像を生成できる。メタが導入したこの新機能をめぐり、ハリウッドの労働組合や芸能事務所が、所属する俳優・タレントに対して、自分の写真を対象から外す設定(オプトアウト)を行うよう呼びかけている。また、一部のサイバーセキュリティ企業はプライバシー上の懸念を提起した。
投稿された画像を使って誰でもAI画像を生成でき、画像元の投稿者には一切通知されない
メタの新しいAI画像生成モデル「Muse Image(ミューズ・イメージ)」が、猛烈な批判を浴びている。同モデルはインスタグラムの公開アカウントに投稿された画像を基に、第三者のユーザーがAIコンテンツを生成できる。しかも画像が生成に使用されても、元の投稿者への通知は一切行われない。
(編注:Muse Imageは、メタのMeta Superintelligence Labsが開発した初の画像生成モデル。Meta AIアプリ、meta.ai、Instagramストーリーズ、WhatsApp[ワッツアップ]で利用できる。ただし日本の場合、InstagramストーリーズおよびWhatsAppのMuse Image関連機能は現時点では未提供。問題の機能は、Meta AIアプリ内で他人のインスタグラムアカウントを@メンションするという形で提供された。米国時間7月10日、同機能は提供が停止された)
インスタグラムの公開アカウントを持つユーザーは、自動的に組み込まれる
この機能おける批判の対象の1つは、公開アカウントを持つユーザーが自動的にこの機能に組み込まれてしまうという点だ。つまり、自分の写真をAI画像生成に使われたくないユーザーは、設定画面から手動でオフ(オプトアウト)しなければならない。
メタは一連の反発に対し、18歳未満のユーザーについては同機能が自動的にオフになっていると明確にした上で、コミュニティ規定に違反するあらゆるコンテンツに対して「措置を講じる」と言明した。
しかしミューズ・イメージは、これをプライバシーの侵害だと考えるユーザーやサイバーセキュリティの専門家だけでなく、すでに著名人の肖像が同意なしにAIに利用される脅威に直面するハリウッド業界にも動揺を広げている。
フォーブスは現在、メタにコメントを求めている。



