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2026.07.10 10:30

銅ブームは賞味期限切れか、記録的な価格差でアルミ移行が本格化する

stock.adobe.com

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1ポンドあたり6ドルを超える過去最高値圏で取引されている銅は、一部の市場で価格が高騰しすぎて敬遠されており、メーカー各社にアルミニウムへの移行を余儀なくさせている。

すべての用途で直接的な切り替えが適しているわけではないが、銅とアルミニウムの価格比で測った価格差は、記録的な水準まで拡大した。

投資の観点から見れば、これは過去5年間続いた銅ブームが、金属代替の本格化により「賞味期限」を告げられた可能性を示唆している。

銅からアルミニウムへの代替を示す好例の一つは、フェラーリやBMWが製造する新型車両に見られる。中国の電気自動車(EV)メーカーやテスラが始めた動きに続き、これらの車種ではアルミニウム製配線の比率が高まっている。

ダイキン工業などの大手エアコンメーカーも、アルミニウムの使用比率を増やすことでコスト削減を図っている。

銅・アルミ比率の長期平均は3.7であり、これは伝統的に1ポンドの銅がアルミニウムの3.7倍の価格であることを意味する。

足元の同比率は4.3となっており、銅が1ポンドあたり6.11ドルであるのに対し、アルミニウムは1ポンドあたり1.41ドルとなっている。

配線の太径化が必要に

アルミニウムへの移行は、単に財務上の理由だけではない。軽量化にもつながるが、アルミニウムの導電率は銅の61%にとどまるため、アルミニウム配線は銅配線よりも太くする必要がある。

欧米の投資銀行や市場関係者は、今後の価格変動の指針として銅・アルミ比率の拡大を注視するとともに、現在のトレンドの反転の兆しを探っている。

UBSは2026年7月上旬の顧客向けレポートで、2020年以降の同比率の平均は3.7だったが、過去2カ月間で銅価格が約8%下落したのに対し、アルミニウム価格は16%下落したため、比率が4.3に拡大したと指摘した。

「銅・アルミ比率の高止まりは、銅からアルミニウムへの代替を促し、銅に対するアルミニウムの需要を下支えする可能性がある」とUBSは述べた。

平均回帰

ただし同行は、この比率には平均回帰する傾向があるものの、それにはある程度の時間がかかる可能性があると付け加えた。

UBSは「これは、メーカー側の視点からも顧客の選好という視点からも、行動面での代替がサプライチェーン全体に浸透するには時間がかかることを反映している」と述べた。

「引き金となる要因を事前に特定することは困難だが、銅・アルミ比率の高止まりが長期化することは極めて稀であることを強調したい」

forbes.com 原文

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