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2026.07.10 08:40

2026年、本格派サイクリストが選ぶ欧州の自転車旅10選

stock.adobe.com

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自転車旅行の計画はシンプルに立てられる。だが本当に重要なのは、道中で得られる体験である。走り始めれば、上りが楽しいか、道が快適か、下りに達成感があるか、日々の行程がスムーズに流れるかがすぐにわかる。最高のルートとは、また走りたいと思えるルートだ。

イタリアのサイクリング研究グループBikenomistとルート計画プラットフォームKomootが作成した新しいCycle Tourism Index 2026は、欧州のどの地域が国際的なサイクリストを引きつけているのかを明確に示している。14カ国の2025年のアクティビティデータを用い、観光局が宣伝する場所ではなく、サイクリストが実際にどこへ向かっているのかを示すものだ。

ランキングからは、欧州有数のサイクリングスポットが季節によって大きく変わることがわかる。冬は、山の景観よりも安定した気温が重視されるため、カナリア諸島とマヨルカ島が有力な選択肢となる。夏は、クロアチアのアドリア海沿岸が注目の場所だ。総合1位はイストリア、2位はマヨルカ島を含むバレアレス諸島だった。3位にはクロアチアのプリモリェ=ゴルスキ・コタルが入った。カナリア諸島は5位で、スペインの人気温暖地2カ所のどちらを選ぶか迷うサイクリストにとって、マヨルカ島の存在感を際立たせる結果となった。

この指数が示す最も興味深い点の1つは、クロアチアの健闘ぶりである。同国の魅力は、有名な1つのルートやリゾート地だけにとどまらない。イストリア、プリモリェ=ゴルスキ・コタル、ザダル、スプリト、ドゥブロブニクといった場所が一体となり、つながりのあるアドリア海体験を提供している。これは、さまざまなタイプのサイクリング、どの季節、どの長さの旅にも対応する。

欧州委員会の新たな自転車に関する報告書は、欧州連合(EU)全域の自転車道と自転車レーンについて、初めて明確な基準線を示した。優れたインフラだけが要因ではないが、走行がスムーズになるか、問題だらけになるかを左右することは多い。

この指数は特定のルートではなく目的地に焦点を当てているが、それでも今日どこでサイクリングが盛んになっているのかを把握するうえで有用な概観を与えてくれる。その情報を踏まえ、以下では本格派サイクリストなら検討すべき欧州の定番ルートとともに、注目地域を紹介する。

1. スペイン、カタルーニャ

距離:複数ステージ、区間は柔軟に設定可能 | 地形:グラベル、裏道、沿岸区間 | 難易度:中級から上級

Grand Tour Catalunya Gravelは、バルセロナや人気のビーチタウンを越え、カタルーニャのより荒々しく田園的な地域へと導いてくれる。グラベル道、静かな田舎道、沿岸ルートを組み合わせ、長い週末から丸1週間のライドまで自由に組み立てられる。2026年のツール・ド・フランスのグランデパール開催地にバルセロナが予定されているため、この地域はさらに注目を集めるはずだ。だがすでに、記憶に残る旅に必要な好天、道路網、サイクリング文化はそろっている。

ヒント:内陸のグラベルライドは、暑くなる前の早い時間に始めたい。沿岸区間は、地中海の風が体を冷やしてくれる午後遅めに取っておくのがよい。

2. オーストリアからイタリアへ

距離:ザルツブルクからグラードまで約220マイル | 地形:アルプスの下りと谷間の道 | 難易度:中級

アルペ・アドリア自転車道は、オーストリア・アルプスからアドリア海へ走る最良の方法の1つだ。ザルツブルクまたはフィラッハを出発し、山あいの谷や旧鉄道路線跡をたどって、イタリア北東部沿岸のグラードまで進むことができる。荷物配送サービスや自転車に優しいホテルが整っており、旅を容易で楽しいものにしてくれるため、数日間の旅行に最適なルートである。

ヒント:旅の冒頭でアルプスの美しさを存分に味わうなら、ザルツブルクから走り始めたい。カルニック・アルプスの区間は特に、ゆっくり楽しむ価値がある。

3. イタリア、メラーノからヴェローナへ

距離:約250km | 地形:自転車専用道と谷間の道 | 難易度:初級から中級

トレンティーノ=アルト・アディジェ州は、イタリアのCycle Tourism Indexで首位に立った。アディジェ自転車道は、その理由を示す好例である。メラーノの南では、道は川沿いに続き、果樹園、ブドウ畑、整った小さな町々を通り抜ける。ほぼどこを見ても山並みが広がる。ルートの大半は舗装され、勾配も緩やかなため、厳しい上りを避けつつ長距離を走りたいサイクリストに理想的だ。さらに距離を延ばしたいなら、ガルダ湖へ寄り道することもできる。

ヒント:ヴェローナへ急ぐ必要はない。道中の町に立ち寄り、コーヒーを楽しみながら進みたい。そこでは自転車店やカフェが日常の一部になっている。

4. ドナウ川、オーストリアからハンガリーへ

距離:延長を含むウィーンからブダペストの旅程でおよそ500km | 地形:ほぼ平坦な川沿いの道 | 難易度:初級から中級

ドナウ川は欧州サイクリングの定番ルートであり、今も計画しやすい長距離ライドの1つであり続けている。ウィーンからブダペストへ走ると、ワッハウを抜け、メルク修道院を過ぎ、ブラチスラバへ進んだ後、ハンガリーの首都に到着する。ルートは全体に穏やかだが、距離は積み重なるため、一定のペースを保ち、川の流れにリズムを委ねるのがよい。

ヒント:クレムスとメルクの間にあるワッハウでは、必ず時間を取って過ごしたい。アンズの果樹園、ワインの村々、川の景色は、多くのライダーの記憶に残る見どころである。

5. イタリア、トスカーナ

距離:1日30〜70kmのステージ | 地形:起伏のある丘陵地と田舎道 | 難易度:中級

トスカーナは車から見ても美しいが、自転車でこそ本当の姿がわかる。フィレンツェ、シエナ、キャンティ・クラシコを結ぶ小道は、ブドウ畑、オリーブ畑、丘上の町々の間を曲がりくねって続く。上りは厳しいこともあるが、眺めにはそれだけの価値がある。ここでは、できるだけ多くの距離をこなすことが目的ではない。計画に余裕を持たせ、道中でおいしい昼食を楽しみ、走り終えた後に散策する時間を残しておくほうがよい。

ヒント:その日にどれだけ走るかだけでなく、どこで食べ、どこに泊まりたいかを基準に計画を立てたい。丘は手ごわく、魅力的な村でゆっくり昼食を取ることも体験の一部である。

6. スペイン、マヨルカ島

距離:50kmの沿岸ループから丸1日の山岳ステージまで柔軟に設定可能 | 地形:滑らかな道路、沿岸ルート、本格的な山岳上り | 難易度:中級から上級

マヨルカ島は長年、欧州で人気のサイクリング目的地であり、Cycle Tourism Indexはその魅力が冬季トレーニングにとどまらないことを示している。バレアレス諸島は総合2位となり、カナリア諸島を上回った。マヨルカ島は、滑らかな道路、容易な移動計画、経験豊富なライダーに評価される難度の高い上りで際立っている。

島を訪れる最適な時期は、晩秋から春にかけてだ。北欧が寒さや雨に見舞われることの多い時期である。セラ・デ・トラムンタナへアクセスしやすいソリェル、ポリェンサ、アルクディアに滞在するとよい。ここでは、サ・カロブラ、フォルメントール岬、プッチ・マジョールといった有名ルートを走ることができる。

ヒント:1回の旅で有名な上りをすべて制覇しようとしないことだ。トラムンタナ山脈で厳しい1日を選び、その後はより平坦な内陸の道を楽しむ時間を取るとよい。マヨルカ島の走る楽しさは、そこに特によく表れている。

7. スウェーデン、ヨーテボリからファルシェーピングへ

距離:約170km | 地形:自転車道、静かな道、グラベル | 難易度:初級から中級

Ljungledenはヨーテボリからファルシェーピングまで続き、自転車専用道と静かな道路を組み合わせてたどる。ドナウ川やロワール川と異なり、知名度は高くないが、それが魅力を増している。夏には長い日中と涼しい夕方があり、森、湖、開けた農地は、ゆったり走るのに最適だ。

ヒント:ライドの前後にヨーテボリで数泊することを検討したい。優れたレストランが多く、早めに到着したり少し長く滞在したりする十分な理由になる。

8. フランス、ロワール渓谷

距離:約380km | 地形:川沿いの道とブドウ畑の道 | 難易度:初級

La Loire à Véloは、計画しやすくロマンチックな欧州自転車旅を求めるサイクリストに最適な選択肢だ。このルートは、よく標識が整備された道と静かな道路に沿って、オルレアン、ブロワ、アンボワーズ、トゥール、シノン、ソミュールを結び、城館、ブドウ畑、川沿いの町々を通る。穏やかな地形は初心者に理想的だが、経験豊富なサイクリストにとっても、メインルートの外へ足を延ばす機会は豊富にある。

ヒント:7月または8月に走る予定なら、自転車利用者に適した人気のジットは早めに予約したい。このルートは人気が高く、安全な自転車保管場所を備えた小規模な宿はすぐに埋まる。

9. クロアチア、ダルマチア海岸

距離:複数ステージと島巡り | 地形:沿岸道路とフェリー接続 | 難易度:中級

クロアチアはCycle Tourism Indexで首位に立っており、ダルマチア海岸はその理由を示している。本土沿いを走り、その後フェリーで島々へ渡ることができる。そこでは海から急勾配の道が立ち上がり、視界はアドリア海へと広がる。ここでは厳密なスケジュールはあまりうまく機能しない。最高の1日は、フェリーの計画から始まり、訪れるとは思っていなかった町で終わることもある。

ヒント:島から島へ走る合間に、余分な日数を加えておきたい。フェリーの時刻は重要であり、船に乗り遅れたり、長くおいしい昼食を取ったりしても計画が台無しにならないほうが、旅はよりくつろいだものになる。

10. ドイツ、黒い森

距離:1日40〜70kmのステージ | 地形:森の道、谷間の道、起伏のある丘陵 | 難易度:初級から中級

黒い森は、混雑したアルプスのルートに比べて穏やかな選択肢を提供している。森の道、伝統的な村々、多くの自転車およびeバイクのレンタルがあり、絶え間ない上りよりも安定した1日を好むライダーに向いている。丘はいくつかあるものの、山頂を追い求めるのではなく、森、農家、長く曲がりくねった下りを楽しむことが中心になる。

ヒント:より楽に走るなら、谷間の道を選びたい。晴れた日には、努力に見合う眺望が得られる尾根道を試すとよい。

forbes.com 原文

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