Viva Tech ファイナリスト選出の舞台裏:300社の落選を越えた「泥臭い」ブランディング
━━ 欧州最大級のテックイベント「Viva Tech(ビバテック)」でファイナリストに選出され、大きな注目を集めています。こうした華々しい舞台に呼ばれるための秘訣はあるのでしょうか?
カルロス:何か特別なコネや、向こうから突然電話がかかってきたわけではありません。完全に「泥臭い手挙げ制」です。この4年間で、バルセロナやパリなどのイベントに約300以上のアプリケーション(応募書類)を出しました。当然、その大半は落ちています。
就職活動や投資家を獲得していくのと同じで、1回目は書類落ち、2回目は一次面接……と、段階を踏んで3回目でようやく今回のファイナリスト(1000社以上が応募の中、最終ピッチに残る6社)に選ばれました。日本企業としては初と言われています。最終的な受賞者は、3分ピッチを踏まえて審査員が決めますが、メディア露出・支援パッケージ・ネットワーキング加速が期待できるので、頑張ります。
※筆者は現地でピッチを聞いていたが、英語での気迫あふれるピッチは心に響くものがあり、全ての非英語ネイティブに参考にしてほしいと思う内容であった。
━━ そこまでして挑戦し続ける理由はどこにあるのですか?
カルロス:アフリカの農村を豊かにするという大義がある以上、現地での信頼や投資を獲得するための「会社のブランディング(名前を売ること)」が不可欠だからです。よく周りからは「本業(現場)に集中しろ」と言われますが、現場は信頼できるチームが育っており、私がいなくても回るようになりました。
CPOとCOOという2人の優秀なメンバーがいて、例えば、COOはベナンのローカルな村々に住み込み、現地の言語や村長との深いネットワークを持っています。彼女たちを中心に、強力な現地メンバーたちがリーダーに育ってきています。自分が「スーパーマンではない」と自覚しているからこそ、120点を取れる現地のエキスパートにオペレーションを任せ、私は会社の価値を広げる外回りの活動に集中できるのです。


