退職代行サービスを使って職場を辞めると、再就職で不利になるという噂がある。実際、ある調査では、退職代行の利用歴がある人の採用には慎重になると答えた企業が約半数だった。それを見れば再就職は厳しいように思われる。では、実際に退職代行で職場を離れ、再就職した、または就職活動中の人はどう感じているのか。
東京商工リサーチが2026年4月に発表した「企業の退職代行に関するアンケート調査」(対象企業5256社)の結果によると、利用履歴がわかった場合、「採用しない」と答えた企業は26.02パーセント、「採用に慎重になる」と答えた企業が49.7パーセントだった。ただし、これはあくまでも採用側の意見だ。
これに対して、労働基準調査組合が運営する退職代行サービス「退職代行ローキ」が同サービスを利用して職場を辞した100人に聞いたところでは、すぐに転職できた人が47パーセント、数カ月以内に転職が決まっている人が21パーセント、あわせて68パーセントの人がすでに転職を実現していた。東京商工リサーチの調査結果とは大きなズレがある。

転職後の年収は、「変わらない」が40パーセント、「上がった」が32パーセント、「下がった」が28パーセントだが、転職後の労働条件は、前職とくらべて「人間関係が改善した」(37パーセント)、「業務内容に満足している」(32パーセント)、「残業時間が減った」(29パーセント)、「休日・休暇が増えた」とおおむね良好だ。

転職活動の面接で、退職代行の利用を聞かれたかとの問いには、93パーセントの人が「質問されなかった」と答えている。つまり採用側は、あまり気にしていないものと考えられる。




