夏になると訪れる、あの独特のだるさや食欲の落ち込み。夏バテは季節ごとのよくある体調変化として片付けられがちだが、無理をしてでも出社するのが当たり前になってはいないだろうか。
人材サービスを展開するマイナビが、20〜59歳の正社員2万人を対象に実施した調査が、その実態を浮かび上がらせた。
夏バテが仕事にも影を落とす
昨年、夏バテを経験したと答えた正社員は38.1%にのぼった。これまでに経験したことがある人まで含めると56.5%と過半数に達し、決して珍しい体調変化ではないことがうかがえる。
問題は単なる体調の波では終わらず、経験者の64.4%が「業務に影響した」と答えていることだ。業務に影響があったと答えた人は、20〜40代ではいずれも6割以上にのぼった。集中力の低下で作業効率が落ちた、食欲がなく、やる気が出ず、頭が回らなかったという声に加え、夜眠れず能率が落ちた、通勤中に体調不良を感じてペースが落ちたというコメントもあり、影響は勤務時間の内外に及んでいることがうかがえる。

夏バテは幅広い層の仕事のパフォーマンスに影を落としているようだ。
休みたくても休めないという現実
業務に支障が出るほどの不調であれば、休むという選択肢が浮かんでもおかしくない。実際、夏バテを経験した人の70.2%が「仕事を休みたい」と感じていた。ところが、その思いを実際の休暇取得につなげられた人は38.1%にとどまり、6割以上は不調を抱えたまま出社を続けていたことになる。休みたいという意思と、休めるという現実のあいだには、想像以上に大きな溝があるようだ。




