ジェフ・ベゾス率いる宇宙開発企業のブルーオリジンが同社初となる資金調達ラウンドを実施し、そこでの評価額が1300億ドル(約21.06兆円。1ドル=162円換算)に達した。米国時間7月8日の複数の報道で明らかとなった。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)の報道によると、ブルーオリジンはこのラウンドで100億ドル(約1.62兆円)を調達する。そのうち40億ドル(約6480億円)はコーチュー・マネジメントが、20億ドル(約3240億円)はベゾス自身が出資し、残りの40億ドル(約6500億円)は他の機関投資家が出資する見込みだ。
CNBCが関係者の話として伝えたところによると、この40億ドル(約6480億円)の枠には複数の投資家が参加する予定であり、非常に旺盛な需要を集めているという。
NYTによると、出資を検討する投資家らはブルーオリジンが1月に発表した衛星通信ネットワークのテラウェーブをはじめとする将来のプロジェクトに関心を寄せている。
現在のところブルーオリジンはフォーブスのコメント要請に応じていない。
ブルーオリジンは今年48億ドル(約7776億円)を支出する計画を立てている。同社は2000年以降、これまでに280億ドル(約4.54兆円)を投じてきた。
今回の資金調達の数カ月前、ブルーオリジンは困難に直面していた。5月、同社が開発するロケット「ニューグレン」が打ち上げ準備中に発射台で爆発したのだ。ブルーオリジンは、ロケットを発射台に固定したままエンジンを点火するプロセスである「ホットファイア試験」の最中に「異常」が発生したと説明している。この爆発により、ケープカナベラル宇宙軍基地にある唯一のニューグレン用の発射台が損傷し、その修復には数カ月を要するとされている。
近年、ブルーオリジンはスペースXの潜在的なライバルと見なされており、両社は企業との商業契約やNASAの月着陸船開発をめぐって競争を繰り広げている。ベゾスは5月、ブルーオリジンが外部からの資金調達を「検討している」ことを明かし、「将来について考え始め、他の外部投資家を迎え入れる」のには「良い時期だ」と述べていた。フィナンシャル・タイムズが報じたところによると、同社のデイブ・リンプCEOが従業員に対し、目標の達成には「多額の資本が必要になる」と語るなど、他の経営幹部もさらなる資金調達の必要性を示唆していた。
フォーブスの推計では、ベゾスは2555億ドル(約41.39兆円)の資産を保有する世界で4番目の富豪だ。



