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欧州

2026.07.09 09:30

デンマーク首相、トランプのグリーンランド領有要求に対し「売り物ではない」と一蹴

Dogukan Keskinkilic/Anadolu via Getty Images

Dogukan Keskinkilic/Anadolu via Getty Images

ドナルド・トランプ大統領がトルコで開催中のNATO首脳会議において、グリーンランドは米国が領有すべきだと再び発言したことを受け、デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は米国時間7月8日、グリーンランドは「売り物ではない」と明言し、「自国領土を含め、北大西洋条約機構(NATO)の全領域を死守する」と述べた。

フレデリクセンは8日、トランプによる発言の直後に「我々は、すべての同盟国を含むすべての国々が、グリーンランドの人々の自決権を尊重することを望む」と語った

一方のトランプは、グリーンランドは「我々にとって大きな問題だ」と述べ、米国だけでなく「世界を守るために」この領土を必要としていると述べている。

7日、トランプは記者団に対し、「グリーンランドはデンマークではなく米国によって管理されるべきだ」と主張し、この自治領が中国やロシアの艦船に「包囲されている」と述べていた。1月にフィナンシャル・タイムズが報じたところによると、トランプは以前にも根拠を示さないままこの主張を述べている。

NATOのマルク・ルッテ事務総長は8日、トランプの主張には「完全に一理ある」と容認し、「中国とロシアが北極圏へのアクセスを獲得しつつある」と言い添えた。その上で、NATOは1月に達した合意に基づき、「そのような事態を防ぐために協働する」と強調した。

またトランプは7日、デンマークが米国の要求に「同調しようとしない」ことや、「ロシアへの対抗措置として欧州支援に投じている巨額の資金」に不満を漏らし、欧州の基地から米兵を撤退させる可能性も示唆した。

彼はさらに、「欧州は20年前とはまったく異なる場所だ」と述べ、詳細な説明には踏み込まなかったものの、欧州諸国は自国の移民政策やエネルギー政策に「注意すべきだ」と警告した。

7日に記者からグリーンランドについて問われたトランプは、「これこそが私のNATOとの関係を損ねた原因だ」と述べた。「グリーンランドはデンマークの役には立っていないし、デンマークもグリーンランドを真に支援するための資金を投じていない。しかし、そこは米国にとって重要な場所だ。また、グリーンランドは中国やロシアの艦船に囲まれている」

グリーンランドはデンマークの自治領だ。デンマーク政府とグリーンランド政府の双方は米国による統治の申し出を繰り返し拒否してきたが、それによってトランプの脅迫めいた言動が止むことはなかった。トランプは1月、世界経済フォーラムでの演説で、米国の同盟国に対する武力行使を最終的に否定し、その後ルイジアナ州のジェフ・ランドリー知事を特使として現地に派遣したものの、グリーンランド側からは冷ややかな対応を受けた。

また、トランプは1月にNATOのマルク・ルッテ事務総長との会談を経て、グリーンランドに関する「将来的な協定の枠組み」で合意に達したと発表したが、その内容は曖昧であり、デンマーク政府当局者にとっても不透明なものだったと報じられている。

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翻訳=江津拓哉

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