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欧州

2026.07.09 07:00

ウクライナ、パトリオット枯渇で弾道ミサイルを迎撃できず 大統領、NATO会合で支援訴え

ウクライナの首都キーウで、ロシア軍の攻撃を受けて損壊した建物の近くで母親に抱かれる少女。2026年7月6日撮影(Stringer/Anadolu via Getty Images)

市内のほかの地区でも、攻撃によって相次いで火災が発生し、立ちのぼる黒煙がキーウの空を覆った。キーウ国際空港から8kmほど離れたキーウ州の町ビシュネベでは、ロシア軍による攻撃を受けた弾薬庫で数時間にわたり誘爆が続き、住民500人ほどが避難を余儀なくされた。

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ウクライナ政府によると、一連の攻撃による死者は少なくとも28人、負傷者は約100人にのぼっている。

ウクライナ空軍は、ロシア軍が発射した巡航ミサイル37発とドローン326機を撃墜・制圧したしたと発表する一方、発射された弾道ミサイル29発については1発も迎撃できなかったことを認めた。ゼレンスキーは、弾道ミサイルの迎撃率がゼロだった原因について、迎撃ミサイルが深刻に不足しているためだと説明した。これは、ウクライナ軍の装備で弾道ミサイルを迎撃できる唯一のシステムであるパトリオットミサイルの不足を暗に指したものだった。

(編集注:ウクライナメディアのキーウ・インディペンデントによると、ウクライナ軍に配備されているフランス・イタリア製SAMP/T地対空ミサイルシステムは、弾道ミサイルは迎撃できないとウクライナ空軍当局者が認めている。一方、ウクライナ企業のファイア・ポイントは弾道ミサイルの迎撃に特化した防空システムを開発しており、6月に試験に成功したもようだが、運用開始は最も楽観的な見通しでも何カ月も先になるとみられている。)

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ゼレンスキーは英紙フィナンシャル・タイムズの6日のインタビューで、膠着状態に近いこの戦争の帰趨を決めるのは「空の戦い」になるとの認識を示した。ウクライナが地上でロシアの勝利を阻止し、独自開発した無人水上艇(海上ドローン)を用いて黒海からロシア軍艦隊の大部分を駆逐したことで、戦争は新たな段階に入ったと説明し、「この戦争の勝利は、より賢い側のものになるとわたしは考えています」と述べた。

ゼレンスキーは同時に、ウクライナの最大の弱点は弾道ミサイルに対する防空だと認めた。ゼレンスキーはパトリオットPAC-3型の深刻な不足に言及し、「文字どおり、大規模な攻撃の前日」に届くこともあると窮状を明かした。

ウクライナ、ロシア最大の製油所を長距離ドローンで攻撃する

ウクライナは6日未明、ロシア西シベリアのオムスク州にあるオムスク製油所を攻撃した。これは、ウクライナがこれまでにロシア領内に行った攻撃で最も遠距離のものだったとみられる。オムスク製油所は年間2200万トンの精製能力を持つロシア最大の製油所で、ウクライナから約2500km離れている(ウクライナ特殊作戦軍は、飛行距離は3000kmに達したと主張している)。また、この製油所は、ロシアの10大製油所のうちドローン攻撃を免れていた唯一の施設だった。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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