情熱スコアにも差
科学体験と「子どもの情熱」の関係を分析したところ、科学体験に参加した子どもは一般の子どもより情熱スコアが全般的に高かった。一方、直近1年間で科学体験が0回だった子どもは、情熱スコアが低い傾向にあった。

自発的な参加で関心も高い傾向に
科学体験への参加動機について、「自分で来たいと思ってきた」と回答した子どもと「まあ来てもよいと思ってきた」「連れてこられただけ」と回答した子どもを比較した。その結果、自発的に参加した子どもは、「科学実験」「天文・宇宙」「ロボット・プログラミング」への興味が高く、特に「科学実験」で差が大きかった。

また、自発的に参加した子どもほど「一番好きな活動は、興味を持つきっかけを与えてくれる」「一番好きな活動は、学校や家でやらないといけないことと両立している」「普段から自分でやりたいことを選べている」という実感が高い傾向もみられた。
高学年で情熱が低下傾向
一般の子どものデータを分析したところ、性別や地域による大きな違いはみられなかった一方で、学年が上がるにつれて「情熱」に関するスコアが低くなる傾向が確認された。
調査・分析を行った『いこーよ子どもの未来と生きる力研究所』は、小学校高学年になるにつれて学業や習い事など義務的な活動が増え、自分でやりたいことを選べる余地が狭まっていく可能性があると分析。また科学館や体験施設が、子どもたちの「好き」「やってみたい」という気持ちを継続的に引き出す場として機能することが重要だとしている。
今回の調査では、科学体験をした子どもは科学への関心だけでなく、読書を含め興味の幅そのものが広い傾向がみられたことがわかった。科学体験は理科好きの子どもを育てるだけではなく、新しいことへの関心を広げるきっかけとしても機能しているのかもしれない。


