Forbes JAPAN オフィシャル・コラムニストとしてもファンの多い水上彩氏の初の自著、『15か国・地域を飲んで旅する ワインの世界地図』がダイヤモンド社から刊行された。紹介文には、「ワインは地理、歴史、政治、経済などが絡み合った飲み物であり、いわば『液体でできた地政学』なのです」とある。
今でこそ「ワイン界のMBA」とも言われる難関資格、WSETの最高レベル保有の知識を持つ水上氏だが、実は24歳頃までワインをほとんど飲まず、スーパーの棚にある甘口ワインやカルディの手頃なワインを手探りで買ってみるところからワイン人生をスタートさせたという。
そんな、「ただのワイン好きだった頃の等身大の感覚」を原点に執筆されたという本書に注目したい。
『15か国・地域を飲んで旅する ワインの世界地図』(水上彩著、ダイヤモンド社刊)
※本稿は「ダイヤモンド・オンライン」からの転載記事である。
曖昧な言葉の定義
ワインショップやレストランのリストでもすっかり定着した「自然派」「ナチュラル」という言葉。
「体に負担がなさそう」「二日酔いしなさそう」というイメージで選んでいる方も多いはず。
実はこの「自然派ワイン」、定義がふわっとしています。
オーガニック、ビオ、ナチュラル……似ているようで違うこれらの言葉。
違いを整理しておくと、ワイン選びがぐっとスマートになります。
オーガニックとビオ
オーガニック(有機)ワイン:化学肥料や除草剤など化学合成農薬を使わずに栽培されたぶどうを用いて、一定の醸造基準をクリアしたワイン。
硫黄など天然の薬剤は一部使用できるため、無農薬とは限らないのがポイント。
フランスのAB認証やエコセールなどが有名です。
ビオディナミ(バイオダイナミック)ワイン:オーガニックからさらに踏み込み、自然や宇宙と調和した農法で造られたワイン。
化学肥料などは使わず、月の満ち欠けに従って農作業を行ったり、特殊な調合材を使用したりもします。
〈DRC〉も採用しており、ぶどうの本来の生命力を活かしたエネルギーに満ちたワインになりやすいと言われます。
デメテール認証などが有名です。




