恋愛関係における魅力は関係の激しさを測る指標だ。つまり2人がどれほど強く互いに惹かれ合っているか、どれほど早く絆が築かれるか、そして付き合って最初の数カ月でどれほどのエネルギーが生まれるか、といったことを示す。測れないのは関係がどれだけ持続するかだ。というのも持続力は魅力によって試されるのではなく、対立や失望、そして何年にもわたって2人が共に過ごす中で蓄積される不和によって試されるからだ。
相性は非常によくても、長続きするかどうかを左右する唯一の試練を乗り越えられないことがある。というのも、ずっと後に全く異なる状況で試され、相性はその試験を乗り越えるためのものではないからだ。
関係が長続きするかどうかを予測する資質は、実は2000年以上にわたって誰の目にも明らかでありながら見過ごされていた。多くの人にとって心理学というよりは哲学と結びつけられるものでもある。それは自制だ。昔の思想家たちはこれを、強い衝動を感じながらも、衝動に突き動かされて行動しない能力だと説明していた。
現代心理学はこの概念を受け継ぎ、自己制御という臨床的な名称を与えたが、人間の性格の基盤となる数少ない特性の1つとして位置づけている。
自制が実際に力を発揮する場面
自制は繰り返し訪れる特定の瞬間に機能する。パートナーが不用意な行動を取ったり相手を軽視したり、不公平な振る舞いをしたりした直後の、反応する前の瞬間だ。このわずかな間に仕返しをしたいという衝動がほぼ自動的に生じる。きつい言葉を返したり、距離を置いたり、あるいは懲らしめるような沈黙を貫いたりしてやり返すことは簡単だ。その後の展開は衝動をそのまま行動に移すか、それとも途中で止められるかによってほぼ決まる。
恋愛関係を研究する心理学者たちは、この衝動を止めることをアコモデーションと呼んでいる。これはパートナーから挑発された時に破壊的な反応を抑え、建設的に反応することを指す。専門誌『Journal of Personality and Social Psychology』に2001年に掲載された研究では、気質的な自制はこの置き換えを予測する最も強力で一貫した要因の1つであることが示された。自制心が働く人ほどこの置き換えを確実に行い、報復的な反射反応をエゴではなく関係に役立つ反応へと切り替えることができた。この知見は複数の別の研究でも確認されており、個々の効果の多くがこれほど明確に再現されないこの分野において特筆すべきことだ。
専門誌『Aggressive Behavior』に2020年に掲載された研究では、大量に飲酒するカップルの日常生活を30日間追跡したところ、実験以外の日常生活の場面でも同様のパターンが観察された。自制心の低下はその後数時間にわたってパートナーに対する怒りや口論の増加と関連していたのだ。ただし研究の著者らは、その影響は控えめであり、この関係性は双方向だとも指摘している。つまり、口論も自制心を低下させるのだ。



