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リーダーシップ

2026.07.08 10:16

AI時代に求められる「完遂力」 2500万人不足のプロジェクトマネジメント業界

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トリニダードからオックスフォード、そしてPMIへ。デイビッド・カンバーバッチが語る「持続可能なキャリア」の築き方

デイビッド・カンバーバッチは、本人の言葉を借りれば「たくさんの大きな夢」を抱きながら、小さな島で育った。ベネズエラ沖に位置するトリニダード・トバゴでの暮らしは、その後のどんな経験をもってしても作り出せないものを彼に与えてくれた。それは、社会的インパクトに深く根ざした家族の存在だ。彼の祖父は21歳でトリニダード史上最年少の高校校長となり、その後、同国最大の孤児院を率いた。「祖父の家を訪ねると」とカンバーバッチは語る。「孤児たちを育て、それぞれの場所へと送り出した話をたくさん聞かせてくれた。彼らの多くは、祖父が引退した後も自宅を訪ねてきて、自分たちの人生がどれほど祖父に影響を受け、形作られたかを語り合っていた」。カンバーバッチの父親は牧師であり、母親は政府機関で働いていた。

幼少期に培われた、目的意識という教育が彼の心から消えることはなかった。現在、カンバーバッチは、世界80万人以上の会員と170万人の有資格者を擁する、プロジェクト専門家のための世界トップクラスの専門職団体であるプロジェクトマネジメント協会(PMI)の北米担当マネージングディレクターを務めている。米国、カナダ、カリブ海地域に広がる150の支部を統括する彼は、就任して2カ月が経つ。その役割を「一部はエグゼクティブ、一部は外交官、そして一部は旅を続ける戦士」と表現する。私が話を聞いたとき、彼はオレゴン州ポートランドに滞在し、30カ国から集まった270人の同僚との全員集会に参加していた。そしてその日の夜には、深夜便でニューヨークへと向かい、現地のPMI支部の設立40周年を祝う会合に出席する予定だった。

彼はまさに、今の時代が求めているリーダーそのものだ。

「ジェネレーション・ベータ」は生涯に最大30の職を経験する。私たちにその備えはあるか?

対話に先立ちリサーチをしていた際、驚くべきデータに突き当たった。私のようなベビーブーマー世代は、生涯で1つのキャリアを築くものと考えられていた。しかし結果的には、12の職を経験し、約7つのキャリアの節目を経験することになった。これに対し、現在生まれている子どもたちである「ジェネレーション・ベータ(ベータ世代)」は、生涯に18から30の職を経験し、7から10の異なるキャリアの節目を持つと予測されている。

これは危機ではない。設計上の課題である。そして、キャリアの始まりだけでなく、そうした過渡期にある人々をどのように支援するかを見出せる組織、教育者、リーダーこそが、次世代の労働力開発を定義することになるだろう。

カンバーバッチは何十年もこの問題について考えてきた。オックスフォード大学でロードス奨学生として学び、ケント大学を最優等で卒業した彼は、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やマイクロソフトで初期のキャリアを築いた後、教育テクノロジー(エドテック)分野へと転身した。過去20年間にわたり、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ストライド、ACTでの幹部職を含め、学習、資格認定、そして就労準備が交差する領域で活動してきた。

「私が確信しているのは、今後10年以内に、幼稚園から高校までの教育(K-12)から労働力への移行経路が劇的に変化するということだ」とカンバーバッチは語る。「いま私たちは生涯学習について語っている。人々はより頻繁に自らを作り直す必要がある。そしてAIは、その最後の変化を大きく加速させる。個人が、仕事の世界へ入るためのデータに基づく道筋を特定できるようにするからだ」

スキルギャップの真実──不足しているのは「技術」ではない

PMIの最新データによると、世界全体で2500万件ものプロジェクトマネジメント職の求人が未充足となっている。AIが職場を再構築している現在も、この数字は増え続けている。しかし、この不足は純粋に技術的なものだけではない。

カンバーバッチは、実際に何が不足しているのかを速やかに捉え直した。

PMIではこれらを「パワースキル」と呼んでいる。一般にソフトスキル、あるいは最近では「持続的スキル(durable skills)」と呼ばれるものだ。批判的思考、傾聴、対人コミュニケーション、そして変化に対応し周囲を巻き込んでいく能力などがこれに該当する。「それらすべてをZoom(などのWeb会議)だけで身につけることはできない」と私が投げかけると、カンバーバッチは全面的に同意した。

エントリーレベルの職をめぐる危機が、この状況をさらに悪化させている。大学を卒業した若者たちは、特定のスキルや実務経験を持たない段階で、AIを活用したレジュメ(履歴書)スクリーニングによってふるい落とされてしまう。「大学を卒業したばかりの若者の間には、現在、強い不満が渦巻いている」とカンバーバッチは指摘する。「彼らは『大学教育が最初の就職に向けた準備になると信じていたのに、学んできた分野で最初の仕事すら手に入らない』と嘆いているのだ」

彼の解決策は、より早い段階からスタートし、資格を継続的に積み重ねていく(スタッカブル資格)ことだ。PMIは、前提条件なしで高校生でも取得できる認証プログラム「PM Ready」を提供している。その基礎コースは無料だ。また、「CAPM(認定プロジェクトマネジメント・アソシエイト)」は、高卒の資格と一定のプロジェクト実務時間さえあれば取得できる。そして、最高峰の資格である「PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)」は、今回初めてAIやサステナビリティの内容を盛り込んで刷新され、キャリアの次のステップとして位置づけられている。一般的な学生向けに、PMPはMBA(経営学修士)や大学院のカリキュラムに組み込まれるケースが増えており、卒業と同時に資格を手にできるように設計されている。

「ビジネスの学位それ自体だけでは、必ずしも十分とは言えない」とカンバーバッチは率直に語る。「学生が学位と同時に、最初の専門的な資格を取得して卒業できるのが望ましい。大学在学中は学習意欲が高まっている時期だ。他者と差別化できるスキルの証明を並行して追求するには、これ以上ないタイミングだ」

結婚式のプランニングや自宅のリフォームがPMP(資格)と共通するもの

私たちの会話の中で特に印象的だったのは、カンバーバッチが最近のPMI支部のイベントでのエピソードを語ってくれた瞬間だ。資格を取得したばかりのある若い女性が、プロジェクトマネジメント職の最初の面接で、これまでの実務経験について尋ねられた。彼女には、少なくとも従来の意味での実務経験はなかった。そこで彼女は、自分自身の結婚式のプランニングについて語った。そして、見事に採用を勝ち取ったのだ。

このストーリーが重要である理由は、カンバーバッチがPMI内部で強く推進している考え方を体現しているからだ。それは、プロジェクトマネジメントとは特定の「職種名」ではなく、あらゆる仕事に広く浸透するスキルであるという点だ。PMIのトレーニングから恩恵を受けるために、「プロジェクトマネージャー」という肩書きは必要ない。IT専門家、プログラムマネージャー、医療管理者、非営利団体のリーダーなど、異なるチームやスケジュールを横断して「測定可能な重要業務を成し遂げる」ことが役割のメインとなっている人であれば、誰もがこれらの資格を追求できるし、そうすべきなのだ。

「若者の言葉で言えば」と彼は笑った。「採用マネージャーにとって重要なのは『仕事をきっちり完遂できるか』ということだ。そして、自分が物事をやり遂げられることを証明できれば、この分野に飛び込むことができる」

プロジェクトの専門家がリードするAI変革

最も注目すべきニュースは、PMIの最新の資格認定プログラムである「CPM AI(プロジェクトマネジメントおよびビジネス・アジリティのためのAI認定プログラム)」が、同団体の歴史の中で最も急速に成長している資格となったことだ。その理由は容易に理解できる。

あらゆる業界において、企業はAIの導入を統括するための専門組織「PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)」を立ち上げている。「多くのプロジェクトマネージャーが、AIに対して高い習熟度と深い知識を持つ必要があると口にしている」とカンバーバッチは説明する。「しかし同時に、仕事のハイブリッドな性質も理解しなければならない。AIは必ずしも仕事全体を代替するのではなく、その仕事の内部から変革をもたらすものなのだ」。また、プロジェクト専門家の役割が「戦略的価値を提供するパートナー」へと進化するのに伴い、PMIは「M.O.R.E.」マインドセットを導入した。M.O.R.E.の4つの要素がすべて一貫して実行されると、プロジェクトの成功率は3倍以上に向上するという。M.O.R.E.は、Manage perceptions(認識を管理する)、Own success(成功に責任を持つ)、Relentlessly reassess project parameters(プロジェクトの前提条件を絶えず再評価する)、そしてExpand perspective(視野を広げる)の頭文字を取ったものだ。

さらに、PMIは独自のフレームワークと基準に基づいて構築された特化型AIプラットフォーム「PMI Infinity」を立ち上げた。これにより、プロジェクトの専門家はリソース配分やコスト管理、プロジェクト計画のための「AIコンパニオン」を手に入れることになる。60年の歴史を持つ組織にとって、これは目覚ましい転換だ。「CEOはチームに対し、この革命の波に乗り遅れるわけにはいかないと宣言した」とカンバーバッチは語る。

「思いやりのあるリーダーシップ」は甘さではない。戦略なのだ

私はカンバーバッチに、リーダーシップから得た教訓を尋ねた。彼が返してくれた言葉は、それ以来ずっと私の心に残っている。「思いやりを持つことと、競争力を維持することは両立できる。いや、むしろ両立させなければならない」

「その双方を追求できれば、非営利セクターであっても、受託責任(スチュワードシップ)と持続可能性(サステナビリティ)につながる」と彼は言う。彼は現実の市場からのプレッシャーに直面している。今日、世の中には150万を超える資格や証明書が存在するが、一部の推計によれば、雇用主から真に価値があるとみなされているのはそのうちわずか5%にすぎない。PMIのPMPは、業界のゴールドスタンダードとして広く認知されている。しかし、その名声は常に獲得され、維持され、発信され続けなければならない。

「ディスラプション(破壊的変革)は営利企業だけの問題ではない」と彼は語り、故クレイトン・クリステンセン・ハーバード大学教授の言葉を引用した。「ディスラプションは誰にでも起こるものであり、私たちは常に警戒を怠ってはならない」。彼の人生における教訓もまた、極めて地に足の着いたものだ。すなわち、安全と信頼こそが、家庭でも職場でも、あらゆる永続的な関係の土台であるということだ。彼は初期のキャリアで経験した2つの企業文化──P&Gの内部昇進モデルと、マイクロソフトのより厳格な「昇進か退職か(up-or-out)」の時代──を対比させ、何が人材を維持し、何が疲弊させるのかの実例として挙げた。

「過酷で殺伐とした文化を追求していては、優秀な人材を採用し、長く引き留めることはできない」

新たな「雑談の場」となるPMI支部

最後に、深く考えさせられたある指摘を紹介して締めくくりたい。カンバーバッチは、バーチャル化や複業化が進み、特定の場所に縛られない労働力にとって、PMIの現地支部が重要性を増していることを説明した。今日、大学を卒業する若者たちは、物理的なオフィスで一度も働かない可能性がある。彼らは、オーガニックなメンターシップや、廊下での偶然の対話、そしてカンバーバッチがP&Gで経験したような「組織文化への適応」を経験する機会を失っている。

「しかし、彼らには世界中のほぼすべての都市にPMIの支部があるという安心感がある」と彼は言う。「会員として参加すれば、集い、指導し、共有し、助言し合うプロフェッショナルの巨大なクラブの一員であると実感できる。毎週、どこかで何かしらのイベントが開催されているのだから」

支部はコミュニティのアンカー(心の拠り所)であり、資格は能力の証明だ。そして、資格認定への道筋は、18から30の職を渡り歩くキャリアにおける一貫した軸となる。これこそ、注目に値するモデルだ。

PMIの各種資格、AI認定、およびPMI Infinityプラットフォームの詳細については、pmi.orgを参照してほしい。デイビッド・カンバーバッチとのコンタクトはLinkedInから。

7月30日に開催される無料オンラインイベント「The Work on Purpose Summit: Designing a Meaningful Career in the Age of AI(ワーク・オン・パーパス・サミット:AI時代の有意義なキャリア設計)」にぜひ参加いただき、働き方や教育制度の未来についての議論をさらに深めてほしい。

forbes.com 原文

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