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北米

2026.07.08 09:00

米国人の11%が「肥満症治療薬」を服用、肥満率は低下傾向

Michael Siluk/UCG/Universal Images Group via Getty Images

Michael Siluk/UCG/Universal Images Group via Getty Images

米国時間7月7日に発表されたギャラップの最新世論調査によると、米国人の約9人に1人が減量を目的としてGLP-1受容体作動薬を服用していることがわかった。この数字は過去2年間で驚異的に増加した一方、全米の肥満率は過去最高を記録した2022年以降、減少に転じている。

ギャラップによると、減量のためにGLP-1受容体作動薬を服用している米国人の割合は過去最高の11%に達し、2024年の調査から3%増加した。

これと同時に、米国の肥満率は過去最高を記録した2022年の39.9%から、2026年には36.4%となっている。2022年は、GLP-1受容体作動薬のウゴービが肥満症治療薬として米食品医薬品局(FDA)に初めて承認された翌年にあたる。

また、ギャラップのデータによると、ここ数年の糖尿病の発症率は横ばいで推移している。

GLP-1受容体作動薬を服用する人の68%が、オゼンピック、マンジャロ、ゼップバウンドなど、製薬大手のノボ・ノルディスクやイーライリリーが開発した先発医薬品を服用していると回答した。一方で、19%はFDAの承認を受けていない独自調合の製剤を服用していると答えた。

GLP-1受容体作動薬に対する世間の認知度も近年急上昇している。2026年の調査では、回答者の約91%がこれらの薬剤に減量効果があることを知っていると答えており、2024年の80%から上昇した。

独自に調合されたGLP-1受容体作動薬(コンパウンド薬)はFDAの承認を得ておらず、FDAは6月、これらの製剤には「潜在的なリスクがある」との警告を発した。しかし、それでも未承認薬を服用する流れは止まっておらず、ギャラップによると、コンパウンド薬を服用している患者の35%が、先発医薬品から切り替えた層だった。切り替えた人の多くはその理由に価格を挙げており、66%が先発医薬品にかかる費用の高さを、34%が医療保険の適用に関する問題を主な理由として挙げている。

ノボ・ノルディスクは2021年にウゴービを発売し、GLP-1受容体作動薬を商用化した最初の製薬企業となった。しかし、競合するイーライリリーとの競争激化によって2026年は売上高が減少傾向にあり、当初はウゴービの市場投入以来初めての売上高の減少(最大13%)が見込まれていた。一方のイーライリリーは急速な成長を維持しており、2025年には時価総額が初めて1兆ドル(約162兆円)を突破した。同社は2026年第1四半期に56%という驚異的な増収を記録しており、通年の売上高見通しを20億ドル(約3200億円)引き上げている。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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