自分の気力体力を守るために、明確な境界線を引く
コンスタントに高い実績を出すには、境界線の構築が不可欠だ。これは特に、仕事量が時とともに常識的な許容範囲を超え始めた場合に当てはまる。
明確な限度を設けなければ、増えすぎた仕事が、すぐにプライベートな時間を侵食するようになる。こうなると、徐々にリカバリーの機会が失われ、長期的には集中力と心身の健康の両面で、きしみが増していく。
自分の気力体力を温存することは、目標を引き下げることとは違う。これはむしろ、期間限定で高い実績を上げるのではなく、そうした状態が確実に維持できるような仕組みを作る、ということだ。
研究では、週55時間以上働く長時間労働では、健康リスクが増大することがわかっている。例えば、統合リスク比(複数の研究データを統計的に統合した指標)は1.17であり、心疾患のリスクが1.17倍になることがわかった。また、脳卒中のリスクも高まっていた。
この研究結果は、継続的な過労が生産性に悪影響を与え、健康を長期的かつ深刻に損なう結果が生じることを裏付けるものだ。
インパクトの大きいタスクを優先する
「忙しい状態」と「効率の良さ」は、イコールでは結ばれない。だが、何かしら動いていれば、前に進んでいると勘違いする罠に陥る者は多い。高い実績とは、実際に結果を変える力を持つ仕事に集中することで生じるものだ。
ここで役に立つ、お勧めの習慣がある。それは、1日の仕事を始める前に、成功裏に完了できれば最も大きな影響をもたらすであろうタスクを1~3つ特定する、というものだ。それらのタスクを実行する時間を、まずは確保しよう。より小さな仕事や、後手の対応に追われるような仕事で、時間を埋めてしまうことがないようにしよう。
このアプローチを採用すれば、価値の低い作業に気力体力が費やされることを防ぐことができる(こうした価値の低い作業とは、実際には意味あるインパクトを生み出していないのに、生産性が上がっているかのように錯覚させるものだ)。加えて、この仕事法を採用すれば、周囲の人があなたの仕事を見る目も変わってくるはずだ。それは、ただ単に対応するだけの仕事でなく、重要な成果をコンスタントに出す者になれるからだ。


