(1)日常のコミュニケーション活動
気軽な会話、雑談、軽い近況確認、定期的な言語・非言語の愛情表現などを含む。人生を変えるような会話ではないかもしれないが、親密さの感覚を育むうえで不可欠である。
(2)ポジティブなやり取り
両者が敬意と協力のトーンを保ち、2人とも建設的だと感じられるやり取りを指す。難しい話題でも、夕食を何にするかを決めることでもよい。
(3)効果的な対立のマネジメント
著者らが特に強調するのは、会話が白熱したときに(エスカレートさせる代わりに)一歩引いて冷静さを取り戻す能力である。「自分対あなた」の構図で問題を語るのではなく「私たち」の言葉を使うこと、また、一方が話している間はもう一方が回答する前に耳を傾けるといった、順序立てて発言するアプローチを活用することも含まれる。
(4)Iメッセージ
たとえば「あなたはいつも……」「あなたは絶対に……」ではなく、「……と感じて、私は傷ついている」と言えること。このスキルは重要で、難しい会話の最中でも、逃げ出したり反撃したりする必要を感じにくくなり、双方が会話を続けやすくなる。
(5)明確化
相手を本当に理解するためのあらゆるコミュニケーションを指す。「それは、こういう意味?」と確認したり、相手の言葉を繰り返して、相手が「正確に受け止められている」と感じられるようにする。
これら5つのスキルは、単に自分の考えをより明確に伝えるという以上のものを含んでいる。パートナーがその関係性において、感情的・心理的にどのような経験をするかを決定づける重要な役割を果たすのだ。
日常生活の中でこれらの要素のどれか1つでも欠けていれば、良好なコミュニケーションが取れているとは言いがたい。付き合い始めたばかりのカップルでも、何十年も一緒にいるカップルでも、実践は免除されない。むしろ、長年連れ添ったカップルほど、関係を円滑に保つには付き合いたての頃よりもさらに意識的なコミュニケーションが必要とされる。


