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経営・戦略

2026.07.10 10:15

Z世代が企業の文字情報を疑う理由 AI普及で採用動画を聞き流す現実

stock.adobe.com

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就活生がエントリーしたい企業を選定する際、また内定した企業への就職の不安を和らげるために、さまざまな形で企業情報の収集を行うが、タイパを重んじるZ世代は、どのような発信形式を好むのだろうか。社内のリアルな雰囲気や社風を正確に効率的に伝えるメディアを押さえておくことが、内定辞退や入社後の違和感による退職をも防ぐ手立てとなる。

ラジオ番組や動画コンテンツの企画制作などを行うアトワジャパンは、ラジオプロデューサー、エダコDXがプロデュースする横浜市青葉区のコミュニティFM「FMサルース」の新番組『耳だけインターン』および『データフォース総研 presents 数字のチカラ』のコラボ企画として、新卒1〜3年目の会社員1013人を対象に、「Z世代の企業選びにおける情報収集とカルチャーフィット」に関する調査を実施した。

まず、企業が発信する公式、非公式のコンテンツとして、企業の本音やリアルな社風、社員の雰囲気が伝わりやすいものは何かを尋ねたところ、もっとも支持を集めたのが「SNSでの動画コンテンツ」であり、それとほぼ同じ割合で「社員インタビュー動画や企業の採用動画」となった。次が「ポッドキャストやラジオ」。求人情報サイトや企業の公式ウェブサイトを大きく引き離した。

上の質問では上位2つが動画コンテンツだったが、じつは就活生たちは動画をきっちり視聴しているわけではなかった。どのように利用しているかを尋ねると、バックグラウンドで再生して音声だけを聴く、画面はときどき見る程度でおもに音声をメインに「聞き流し」しているという人が43.5パーセントだった。

Z世代はタイパ世代だ。調査でも、時間対効果(タイムパフォーマンス)を意識していると答えた人は78.2パーセントにのぼった。彼らには、動画をじっくり見ている時間的余裕はないのだ。

動画や音声コンテンツとは別に、企業が発信する文字ベースの情報はどうかと聞くと、「生成AIなどによって都合のいいようにきれいにリライトされているのではないかと疑ってしまう」、「企業にとって都合のいいことしか書かれていないと感じる」、「本当に社員自身の言葉なのかわからない」などと信用がないようだ。

事実、生成AIが普及したことで文字ベースの採用コンテンツの信頼度が下がると答えた人は、48.9パーセント。半数が疑ってかかっている。

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文 = 金井哲夫

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