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働き方

2026.07.12 18:00

仕事を「未完了で放置」する方が効率的、心理学が証明した意外な習慣

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とはいえ、専門誌『Frontiers in Psychology』に2019年に掲載された、この発見を再現しようとした研究では同様の結果は得られなかったため、発見内容は確定した事実というよりは示唆として捉えるのが適切だろう。整頓された部屋で作業した参加者は、単に発想が保守的だっただけではなく、寛大で、健康的なスナックを選ぶ傾向も強かった。整頓された環境は労働者の幸福度を高めるのではなく、より慎重な労働者に変えていたのだ。

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その理由として考えられるのは、散らかった環境では慣習に縛られる心の働きが少し緩むということだ。整然とした対称的な空間はルールに従う姿勢を促しやすい。一方、多少乱れた空間は探求を促すようだ。

この違いは見た目以上に重要だ。数字の照合や契約書の校正など正確さが求められる仕事では整理整頓は依然として大きな価値を持つ。だが新しいものを生み出す仕事では、多少散らかった環境は整然とした環境では得られないものを与えてくれるようだ。それは、最初に思いついた妥当な答えに飛びつくのではなく、もっと多くの可能性を探る余地だ。

2つの乱雑な習慣に共通する本質

どちらの習慣も根底には未解決の曖昧さに対する一種の安らぎがある。心理学者アリー・クルグランスキーは認知的完結欲求と呼ぶ特性について一連の研究を行った。専門誌『Advances in Experimental Social Psychology』に2015年に掲載されたレビューでは、認知的完結欲求は不確実な状態にとどまることを避けるためだけに、とにかく何らかの答えを出して終わらせようとすることだと説明している。完結欲求が強いと、その場では生産的だと感じられる。だが最初に思いついた「すっきりとした」答えを優先してしまうため、最善の答えにたどり着くことは滅多にない。

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タスクを未完了のまま残し、机も少し散らかったままにする人は、そう明言することはなくても多くの場合、一般的に勧められているより長く曖昧さを許容している。その許容は居心地の悪いものだ。だからこそ、生産性に関するアドバイスの多くはその反対を勧め続けているのだ。

また、研究などで示されていることから判断すると、良いアイデアや中断した仕事へスムーズに戻る力はまさにそうした状況で生まれやすい。その逆も注目に値する。休憩を取る前にすべてのタスクを終わらせ、机の上も片付ける人は必ずしもより自制心が強いわけではない。単に未完了の状態がもたらす不快感に耐える力が少し弱いだけなのかもしれず、たとえその不快感をもう少し我慢した方が有益かもしれない場面であってもそうなのだ。

これらはいずれもカオスを戦略として推奨しているわけではない。散らかりがまだ役目を果たし終えていないうちに、机の上や画面上で早々に片付けたくなる衝動に対して疑いの目を向けることを推奨している。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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