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AI

2026.07.07 09:26

見えない環境負荷:AI、エネルギー、そして浮上するサステナビリティの課題

Adobe Stock

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サーバーは眠らない。いまこの瞬間も、世界のどこかで、次の人工知能(AI)の波を支えるデータセンターが建設されている。さらにもう1つ、そして何千という数が続く。デジタル世界の「無重力感」の背後には、チップ、ケーブル、冷却システム、送電線からなる物理的なアーキテクチャが拡張し続けている。2024年、データセンターは総電力使用量のおよそ1.5%を消費した。2025年、その需要は17%増加し、世界全体の電力需要の伸びをはるかに上回った。

AIは、現代の成長を駆動する「オペレーティングシステム」の一部になりつつあり、製品の製造方法、サービスの提供方法、そして各国の競争力構築に組み込まれている。インドでは、この変化がすでに鉄骨とコンクリートという形で目に見えている。同国のデータセンター市場は、稼働容量が約1.6GWに達し、さらに3.1GWが建設中または計画段階にある。

それにもかかわらず、多くのサステナビリティに関する議論では、AIは依然としてほとんど登場しない。

私たちが測ってきたもの、そして見え始めているもの

企業のサステナビリティ会計は、物理的な世界を前提に構築されてきた。スコープ1は敷地内で燃やすものを対象とする。スコープ2は購入する電力を対象とする。スコープ3はバリューチェーン、すなわち事業の出入りに伴う財・サービスに埋め込まれた排出を捉える。燃料、材料、サプライチェーンの世界に対して、この厳格な枠組みは有効に機能してきた。

しかし、AIは思考し、予測し、生成するという異なるインプットである。だが、重さがないわけではない。すべてのクエリ(問い合わせ)がサーバー、冷却システム、電力網という物理インフラに依存しているからだ。国際エネルギー機関(IEA)は、冷却に用いられる水の消費量が2030年までに年間1兆2000億リットルに達し得ると推計している。

いまようやく問われ始めたのは、企業が事業運営にAIを用いる場合、その環境コストをどのように理解し、どのように会計上計上すべきか、という点である。

浮上するフレームワークの空白

技術的には、答えはすでに存在する。現行のスコープ3のルールでは、購入したサービスとして消費されるAIは、カテゴリ1「購入した製品・サービス」に位置づけられる。このフットプリント(環境負荷)を計上する枠組みは存在しているのだ。

だが実務では、そこに体系的に反映されているとは言い難い。

理由は構造的だ。これを一貫して行うために必要なデータがまだ整備途上にある。2026年初頭の時点で、AIモデルについてクエリ当たりの環境情報を公表していた企業は、Googleなど数社に限られていた。こうした比較可能な開示は、依然として限定的である。その結果、AIを大規模に導入する企業は、その環境フットプリントを標準化された形で把握する手段が限られている。

同時に、フォーチュン500企業の92%以上が使用する国際基準であるGHGプロトコルは、15年ぶりとなる初の大幅改定に入っている。しかし、その改定では、AIを独立した消費カテゴリとして明示的に扱うことはまだ予定されていない。

その結果、フレームワークの中に「見えない部屋」とでも呼ぶべきものが生じている。すなわち、現在の測定方法における新たな空白である。企業はAIをITや生産性のインプットとして調達している。それは従来のエネルギー会計の境界の外に置かれ、サステナビリティ開示の中で一貫して可視化されていない。

ツールがインフラになるとき

つい最近まで、AIは生産性向上のツールであり、早期導入者にとっての競争優位だと見なされてきた。その区別が変わり始めている。

インドでは、AIは製造業、農業、行政、金融包摂といった開発の優先課題に、ますます組み込まれるようになっている。同様のパターンが世界でも現れつつある。AIはインフラへと近づいている。

インフラには常に環境コストが伴う。工場を建てるために使われる鉄鋼に含まれる炭素を私たちは計上する。生産システムが消費する電力を追跡する。サステナビリティ報告を支える原則、すなわち「依存関係には共有の責任が伴う」という考え方は、変化する経済の現実を反映するかたちで、時間とともに進化してきた。

デジタルシステムが事業運営の中心性を増すにつれ、その原則は、計算資源というインプットをどう理解するかという領域へ、さらに拡張される必要があるのかもしれない。

いまこそ必要な対話

生産性向上の効果は現実であり、開発の機会もまた現実である。AIは、電力網の最適化から農業効率の向上、クリーンエネルギー移行の加速に至るまで、気候ソリューションを前進させるうえでも重要な役割を果たすだろう。

しかし、あらゆる基盤技術と同様に、その統合はサステナビリティの枠組みに新たな問いを突きつける。

企業のサステナビリティ・コミュニティには、測定がイノベーションに追随できるよう、その進化を支える機会がある。スコープ3自体も、バリューチェーンが直接の管理の及ばない領域にまで広がっていることを認識したことから生まれた。デジタルインフラとその環境フットプリントをどう捉えるかという点でも、同様の変化がいま進行しているのかもしれない。

今日のサステナビリティ・リーダーにとっての好機は、規制当局、テクノロジー企業、投資家とともに、その進化の方向性を形づくることにある。そうすることで、私たちが依拠する枠組みが、測定すべき現実を引き続き反映し続けるようにできる。

forbes.com 原文

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