ビットコインのトレーダーらは、2025年10月以降に発生した50%の価格暴落による損失を今も抱えているが、現在のところビットコイン価格は6万ドル付近で底値を固めたようだ。
そんな中、ビットコインが1兆ドル(約162兆円。1ドル=162円換算)規模の「放物線を描くような(パラボリックな)」急上昇に向かうとの予測が浮上した(編注:「パラボリック」について、本稿では、上昇が加速するといった意味合いで用いている)。
暗号資産分析会社クリプトクアントの創業者であるキ・ヨンジュは、「ビットコインには再び放物線を描くような上昇サイクルが待ち受けている可能性が高い」とXに投稿した。
しかし、キ・ヨンジュは「次なる放物線的な強気サイクルには、機関投資家による資金流入の増加が必要になるだろう。ビットコインは、個人投資家主導のETF取引にとどまらず、主要なマクロ資産になる必要がある」とも述べている。
ビットコイン価格がピークの12万6000ドルに達した直近の強気相場は、ブラックロックの「iShares Bitcoin Trust ETF(IBIT)」を筆頭とするビットコイン上場投資信託(ETF)が牽引したものだった。
キ・ヨンジュは、2021年における27億ドル(約4374億円)規模の純資金流入がビットコイン価格を5万5500%近く押し上げたと指摘した。「今回のサイクルでは、6970億ドル(約112.91兆円)の資金流入が689%のリターンを生み出した。もしビットコイン市場が実現時価総額で1兆ドル(約162兆円)規模の資金を吸収できれば、放物線を描くような強気相場が再び訪れる可能性は十分にあり得る」。
7月に入り、米国のビットコインETFは過去最長となる8週連続の純資金流出を記録した。また、祝日により取引日数が短縮された先週には約5億2700万ドル(約853億7400万円)が流出している。しかし、ザ・ブロックが報じたソーソーバリューのデータによると、7月2日には2億2200万ドル(約359億6400万円)の資金流入があり、10営業日連続の資金流出に歯止めがかかった。
ビットコイン市場は直近の下落トレンドをいまだ脱しておらず、投資家心理は過去最低水準まで冷え込んでいる。
マルクス・ティーレン率いる10xリサーチのアナリストらは、Eメールで配信したノートの中で、「トレーダーは短期、中期、長期の視野を区別しなければならない」と指摘した。「過去2カ月間においてビットコインETFから90億ドル(約1458億円)規模で資金が流出した事実、そして取引高の著しい減少に反映されているように、やや予想外のことではあるが、投資家心理は現在極めて冷え込んでいる」。



