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スポーツ

2026.07.07 07:30

サッカーW杯の米国対ベルギー戦、「トランプの介入」で予測市場は米国優位に

John Dorton/USSF/Getty Images

John Dorton/USSF/Getty Images

予測市場のポリマーケットとカルシにおいて、FIFAワールドカップ(W杯)の決勝トーナメントで直接対決する米国対ベルギーの試合は、米国の勝利予想が優勢となった。ドナルド・トランプ大統領がFIFAに直談判し、米国代表のフォラリン・バログン選手に課された出場停止処分を解除させたことで、オッズが一気に同国有利へと傾いた形だ。

米国東部時間7月6日午後1時時点で、ポリマーケットにおける米国の勝利予想は40%、ベルギーの勝利は34%、引き分けは28%となっている。

カルシでも同様の傾向が見られ、米国の勝利予想が53%であるのに対し、ベルギーは47%にとどまっている。

両サイトでは当初、ベルギーの勝利予想が上回っていた。しかし、FIFAが5日に米国代表のエースストライカーであるバログンの出場を認めると発表した直後からオッズが急変動し、米国が逆転してリードを奪う展開となった。

バログンは、先のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で相手選手の足首を踏んだことが映像で確認され、これが「反則行為」としてレッドカードを提示されており、6日のベルギー戦への出場は禁止されていたはずだった。

しかし、トランプがFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長に直接電話を入れて抗議した結果、FIFAは5日にこの出場停止処分を覆した。一方、インファンティーノは今回の決定はあくまで組織の独立した審査プロセスを経て下されたものだと主張している。

ベルギーはこの決定に猛反発し、バログンの出場を認める方針に対して即座に異議を申し立てた。しかし、6日の午後にその提訴は却下され、バログンは予定通りベルギー戦のピッチに立つ見通しだ。

米国とベルギーの試合は、米国東部時間6日午後8時(日本時間の7日午前9時)にキックオフを迎える。この決勝トーナメント2回戦(ラウンド16)を勝利したチームは準々決勝へと駒を進めることになる。

ポリマーケットにおける6月の取引額は108億ドル(約1.75兆円。1ドル=162円換算)に達し、過去最高記録を塗り替えた。カルシでも取引高が5月から70%以上増加し、300億ドル(約4.86兆円)を突破している。この異例の盛り上がりはW杯による影響が極めて大きいとみられており、一部のアナリストらは今年の大会を史上最大のギャンブルイベントと評している。

バログン(25歳)は米国生まれロンドン育ちのストライカーで、リーグ・アン(フランス1部リーグ)のASモナコに所属している。今大会では米国代表の超新星として頭角を現し、これまでに3ゴールを記録した。米国代表の選手が1つのW杯で複数のゴールを挙げたのは1930年以来の快挙だ。

トランプは6日の記者会見で、バログンの出場制限解除は「自分のおかげだ」として自身の功績を誇示した。彼は記者団に対し、審判の判定は「誰もが耳を疑うようなものだった」と言及した。この騒動に介入する前は「レッドカードが一体何なのかさえ知らなかった」としつつも、事実を知った際には「冗談じゃない!」と言い放ったという。この発言に先立ち、トランプは5日にもトゥルース・ソーシャルで「正しい判断を下し、大いなる不平等を覆してくれたFIFAに感謝する!」と投稿していた。

一方のインファンティーノはトランプが決定に関与したとの事実を否定している。ただし、トランプとは「W杯に関する事項について定期的に意見交換を行っている」ことや、バログンの件について会話した事実は認めた。また、6日の声明では、「(トランプとの)会話の中で、FIFAの独立した司法機関による法的手続きが進行中であり、管轄機関によって適切な時期に結論が出される旨を説明した」とされている。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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