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2026.07.10 12:30

ネガティブ思考の悪循環から抜け出すために5分でできる解決法

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内省がプラスに働くことも

だからといって自分を深く見つめ直すことが悪いというわけではない。心理学では反すうと内省を区別している。何かが起こった理由について抽象的な考えに囚われると思考は悪循環に陥りやすい一方、具体的かつ客観的な視点で考えることは役立つ傾向がある。専門誌『Personality and Social Psychology Review』に2022年に掲載され、200以上の研究を統合したメタ分析では、心理的距離と具体的な処理が否定的な感情の強度を確実に弱めることが確認された。

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心理的距離を取るための方法として有力なのがセルフ・ディスタンシングだ。精神的に一歩引いて、観察する人と同じ視点で状況を客観的にとらえる。時には自分の名前を呼びかけながら自分自身にアドバイスをすることもある。専門誌『Clinical Psychological Science』に2021年に掲載された研究では、このような距離を置いたセルフトークは非常に強い感情を伴う経験も含め、幅広い状況で感情的な反応を和らげることが明らかになった。このアプローチをとれば内省は問題について堂々巡りになるのではなく、問題を明確にすることができる。

ここで重要なのはタイミングだ。悪循環に陥ってすぐの段階では、気分によって注意力は落ち、やる気も低下しているため、行動がより手近な手段となる。行動には内省が求めるような明確な認識は必要ないからだ。内省が本当に役立つのは、すでに一定の距離を置き、問題に飲み込まれているのではなく問題を客観的に検討できるだけの視点が得られた段階になってからだ。問題に完全に飲み込まれている状態で深い内省を試みると、分析が堂々巡りになってしまうことが多い。

小さな行動から始める方法が効果的である根本的な理由は、人間が単に体に付随した認知だけの存在ではないからだ。気分、やる気、体の行動は密接につながっており、それぞれが互いに影響を与え合っている。そのつながりは双方向に働く。だからこそ、落ち込んだ気分が本来なら助けになる散歩を妨げてしまう。しかし同時に、感情面からだけでなく行動面からもその悪循環を断ち切ることができることも意味する。ここから導かれる根本的な示唆は、人は「始める準備ができた」と感じる必要はない、ということだ。ただ始めればいい。準備は後からついてくる。

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これは困難な時期について考える上で、多くの人が自分に許しているよりもずっと寛容な考え方だ。何かを解決しなくてもいい。必要なのはその気になる少し前に実行可能な小さな行動を1つ起こすことだ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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