オランダに本社を置くDestinus(デスティナス)社が製造するルータシリーズは、米国のトマホーク巡航ミサイルの4分の1にも満たない大きさの小型巡航ミサイル(あるいはミサイルドローン)だ。その「ブロック2」型は、「強固に防護された高価値の軍事目標に対する射程延伸型の精密打撃」を目的として設計されたモデルで、250kgの弾頭を搭載し、射程は700kmを超える。価格はおよそ40万ドル(約6500万円)と推定されている。飛行速度は時速1000km近くに達するため、時速200km程度のFP-2よりもはるかに迎撃・撃墜が難しい。
🇺🇦🚀 Flight tests of Ruta Block 2 cruise missile have been completed.
— MAKS 26 🇺🇦👀 (@Maks_NAFO_FELLA) April 25, 2026
The developer, Destinus (which has Ukrainian roots), unveiled the second iteration of the Block 2, changing its classification from a missile-drone to a fully-fledged cruise missile.
According to the… pic.twitter.com/8r0g26VwUP
注目すべきなのは、ルータが低空を高速で飛行しながらも、橋の支持構造に命中させられるほどの精度を備えている点だ。これは人間の反射能力だけではほぼ不可能だが、ルータは可視光と赤外線の両方に対応したカメラを搭載し、指定された目標をAI(人工知能)を活用して自動認識する機能を備えている。これは、この視覚システムが橋脚などを瞬時にロックオン(捕捉・追尾開始)し、そのまま命中させられることを示唆する。
ウクライナによる兵站封鎖の一環としての橋梁破壊作戦は目下、本格的に展開されている。ロシア側の防空能力は大きく弱体化しており、迎撃ミサイルの不足も報じられている。さらに、一部の防空システムは首都モスクワの防衛のため前線から後方へ移されている。一方、ファイア・ポイントの生産ラインでは大量のFP-2がつくり出されており、ルータも約700発が発注されている。今後数カ月の動向は興味深いものになりそうだ。
ロシア軍の補給線が多くの箇所で寸断され、その結果、部隊が燃料や弾薬の枯渇に陥ったり、クリミア全域が深刻な圧迫を受けたりする事態になるかもしれない。世界各国の軍事計画立案者もこの状況に注意を払うべきだろう。これは、少なくとも理論上はロシア側が完全に制空権を握っているはずの地域で起こっていることだからだ。


