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2026.07.09 12:15

仕事の相談は上司よりまずAIに、8割超が選ぶ本音と職場のリアル

stock.adobe.com

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仕事中に疑問が浮かんだとき、これまでは上司や同僚に聞くのが普通だったが、AIの普及により現場の様子は大きく変化している。調査によれば、じつに8割以上の人がまずAIに相談していることがわかった。その理由から、現在の上司との関係における課題が見えてくる。

エフロムが運営するクラウドソーシングサービス「Craudia」(クラウディア)は、仕事をしている500人の男女を対象に、「仕事の相談をAIにすること」に関するアンケート調査を実施した。それによると、上司や同僚よりも先にAIに相談することが「頻繁にある」人が37パーセント、「たまにある」人が54.4パーセントとなった。合計で82.4パーセントが、まずAIに聞いている。

今の時代、さして驚くにはあたらない結果だが、注目すべきはその理由だ。「遠慮せずに気軽に使える」、「返答が早い」、「回答に納得できる」、「いつでも質問できる」など、AIの利便性が前面に出ているが、裏を返せば、上司や同僚には相談しにくいことを示唆している。

こんな意見が聞かれた。
「相談しにくいことでも気を遣わずに相談できる」
「何を伝えても変に思われないし、自分が納得するまで繰り返し質問できる」
「上司は忙しそうにしている。相談すれば親身に寄り添ってくれるとは思うが、つまらない質問で邪魔したくない」
「手っ取り早い」
「PCの操作やSaaSの設定がわからないとき、かなり正確な回答が得られる」
「人間相手と違って自分の都合でできる」

どんなことでも相談できる間柄や空気が理想だが、現実問題として、忙しい上司をつかまえて「つまらない」質問をするのは心苦しい。そこで参考になるのが、10パーセントの人が答えた「人への相談の準備」だ。「上司や同僚に聞く前に、自分なりに答えの候補をもっておきたい」ために、AIで質問の下準備をするという利用法だ。そうすれば、上司の時間を不必要に奪わずに済む。人とAIをいっしょにしてはいけないが、上手なプロンプトで的確な回答が得られるという点では共通する。

AIには聞かないという人たちに理由を尋ねると、AIを使い慣れていない、信用していないという回答も見られたが、「現状に即した回答がもらえる」、「AIでは対応できない」という回答が上位にのぼった。AIには現場の事情まではわからない、または現場特有の専門的な質問への適切な回答が期待できないということだ。現場を知り尽くした人間にしか答えられない質問もある。

まずAIに聞く人たちも、すべてAIで完結しているわけではない。本当は人に聞くのが一番なのだが、それが難しいためAIに頼るというのが現実だ。AIに聞いて済むことなら、AIでいい。また技術的な疑問はAIに聞く方がいいと考える人もいる。だが人に相談したいこともある。そうしたAIと人の使い分けが成り立っているようだ。

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文 = 金井哲夫

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