3年前、私たちは失敗しました。
「みせるばやお運動会」というアイデアが上がり、意気揚々と募集をかけました。しかし、ふたを開けてみれば、みんな本業を抱える中でプロジェクトはなかなか進まず、集まったのはわずか30名。やむなく中止という、苦い経験を味わったのです。
あの時、私は思いました。まちづくりとは、こういうものかと。 どれだけ声高に「地域のために」と呼びかけても、人はそう簡単には動きません。結局のところ、熱量のある一部の人間だけが走り回って、やがて消耗していく。それが、地方創生やまちづくりの現場で繰り返されてきた、残酷なリアルでした。
320名が熱狂した「大人の運動会」
しかし、今年は違いました。なんと320名以上もの参加者が集まり、八尾市の総合体育館がかつてないほどの活気に溢れたのです。
実行委員長を引き受けてくれた株式会社ミナミダの南田さんは、会社を挙げて準備に奔走してくれただけでなく、「自分たちも楽しもう」と、なんと自社から3チームも編成して参加してくれました。さらに、運営の負担を1社に押し付けるのではなく、他の会社のみんなでシェアしながら「全員が楽しむ」ことを実現したのも、私たちが運営する「みせるばやお」らしさでした。
驚いたのは、普段はみせるばやおの活動への参加が少ない会社も大勢集結したことです。「運動会なら参加しやすい」という声もありましたが、それ以上に、この数年間で培ってきた見えないネットワークが、一気に顕在化した瞬間でした。優勝賞品はすべて、会員企業からの協賛で賄われるという、なんとも美しいエコシステムが機能していたのです。
私は総合司会という謎の大役を仰せつかり、本部でマイクを握りながらも、「競技に出てもいいよ」という言葉に甘え、綱引き、ドッジボール、鬼ごっこと、気づけば汗だくになって走り回っていました。
大人になってからの運動会は、やはり最高です。普段はスーツを着て名刺交換をしている社長たちが、ジャージ姿で本気になって綱を引き、転げ回り、大声で笑い合う。運動不足が祟ってあちこちから小さな怪我の報告は上がってきたものの、大きな怪我はなく無事に終了しました。翌日、参加者の多くが心地よい痛みに顔をしかめたことでしょう。今回の運動会のサブタイトルは「筋肉痛は参加賞」。まさにその通りになりました。



