入社年次や出身校、趣味といった共通点でつながる、男性を中心とした非公式で閉じた人間関係。かつて「オールド・ボーイズ・ネットワーク」と呼ばれてきたこうした結びつきは、多様な人材が集まる今の職場から、もう姿を消しているのだろうか。
人事・組織のシンクタンクであるパーソル総合研究所が、20〜64歳の正社員を対象に実施した調査で実態が見えてきた。
聞き慣れない言葉なのに漂う既視感
まず「オールド・ボーイズ・ネットワーク(OBN)」という呼び名自体がどれだけ知られているかを尋ねると、聞いたことがある人はわずか18.3%にとどまった。

ところが、その意味を説明した上で改めて尋ねると、一転して6割以上が自分の勤務先にも同様の人間関係や慣習があると回答した。言葉は知らなくても、多くの人がその存在を肌で感じ取っていたことになる。

さらに、こうした慣習が「かなりある」と実感している人に限ると、意思決定や機会の配分に見えにくい偏りがあらわれている割合は94.0%に達した。オールド・ボーイズ・ネットワークは古い概念ではなく、今の職場に息づく具体的な現象を指していたようだ。




