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ライフスタイル

2026.07.06 14:32

肩書の先にある「本当の自分」を忘れるな

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私がこれまで見たことのない墓碑銘が1つある。

ジョン・ドウ
愛されたCEO
会社を史上最高の時価総額へと導いた
安らかに眠れ

それでも、多くの人が日々を過ごす様子を見ていると、仕事こそが生きる理由だと思っているのではないかと感じる。

誤解しないでほしい。私は批判するつもりはない。私自身、野心ある人の多くが犯す同じ過ちをしてきた。つまり、自分がしていることと、自分が何者であるかを混同してしまったのだ。

私が気づいた問題は、仕事が自分のアイデンティティになった途端、成功は自我を膨らませ、失敗はそれを粉々に打ち砕くということだった。だからこそ、肩書はアイデンティティとして実に心もとない。署名1つ、メールの「送信」1つで奪われることもある。

だが夜、家に帰っても、妻は新しい施策について話し合いたいわけではなかった。子どもたちも四半期報告書を読み聞かせてほしいとは思っていなかった。もっとも、読んでいたらもっと早く眠りについただろうが。きょうだいが家族の問題を抱えて電話をかけてきたとき、必要とされたのは交渉人ではなく「兄」だった。

真実を悟るまでに何年もかかった。そしていくつかの謙虚にさせられる経験を経た。あなたは仕事ではない。そして、それを早く学ぶほど、人生はうまくいく。

名札で人格を覆い隠すな

企業社会は肩書を愛する。肩書は互いを「読み取れる」状態にしてくれる。自尊心をくすぐり、重要人物だと感じさせるのにも役立つ。だが同時に、驚くほど脆い。肩書を失えば、アイデンティティの幻想も一緒に消えてしまうことが多い。

会社を辞めたり引退したりしたあと、深く苦しむ優秀な人々を私は何人も見てきた。収入を失ったからではない。自己感覚を失ったからだ。彼らの自己価値は、ドアの名札に完全に縛られていたのだ。

肩書こそが充実感だと思い込んでいるかもしれないが、実際にはそれが束縛になっていることがあまりにも多い。

名刺に印字されたもので自分を定義すると、キャリア全体を通じて目的ではなく承認を追い求めることになる。そして、一夜にして消え得るもので自分の価値を測ることになる。

だからこそ、会議室の外で自分が何者であるかを知っておくべきだ。肩書とは別のところで、エネルギーと喜びを与えてくれるものを見つけよう。自分を支えてくれる趣味、コミュニティ、あるいは共通の関心事が必要だ。

働き始める前にも「あなた」という存在はいた。その人物を忘れてはならない。

区分けして、影響を増幅する

「ワークライフバランス」とは、ドラマ『セヴェランス』のエピソードのように自分を2人の人間に分けることだ、という誤解がある。だが私にとっての区分けとは、仕事を家に持ち込まないことを意味した。職場の問題を背負うのは家族の役目ではない。一方で、家庭は必要なときにはいつでも仕事に介入できた。会議中だからといって、夫や父親であることをやめたわけではない。

リーダーの燃え尽き症候群は、働きすぎから生じるのではない。自分を狭すぎる枠で定義してしまうことから生じる。区分けを学んでからは、私は実際に、夫としても、父としても、兄としても、友人としても、リーダーとしても、より良くなれた。

区分けすれば、影響力を分散させるのではなく、増幅させることができる。仕事へのコミットメントが薄れるわけではない。むしろ、人生が仕事により大きな意味を与えてくれるため、より効果的になれる。仕事が人生により多くの意味を加えることは、ほとんどない。

肩書の先を生きる

自分が何をしているかの外側にある「自分」──人間関係、価値観、ユーモアのセンス──を育めば、肩書が終わったあとに何が起きても備えられる。引退後の人生は充実したものになる。なぜなら、あなたは決して空っぽではなかったからだ。新しい役職に就くことは、新しい本ではなく新しい章を始めることになる。

皮肉なことに、仕事そのものになろうとするのをやめたとき、かえって仕事のパフォーマンスは上がる。自我ではなく、明晰さと目的から意思決定できるようになる。周囲にも「あなたも肩書ではない」と思い出させ、より大きな目的を見出すよう励ますことができる。

だから、卓越を目指せばいい。仕事に深く打ち込めばいい。だが覚えておいてほしい。肩書は一時的なものだ。あなたの影響力はそうではない。

人はあなたの業績評価を覚えていないだろう。だが、あなたがどう接してくれたか、どう支えてくれたか、必要なときにそばにいてくれたかは覚えている。それは、どんな肩書にも勝る。

forbes.com 原文

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