【重要】会員機能一時停止とサイトメンテナンスのお知らせ

暮らし

2026.07.10 11:30

知的な人ほど実はやってしまう2つの「悪習慣」

stock.adobe.com

stock.adobe.com

考えすぎと先延ばしは、人が最も素直に認め、自分を最も厳しく責めがちな2つの習慣であると同時に、最も誤解されやすいものでもある。どちらも単に意志が弱いわけではない。よくみると、どちらも諦めてしまったわけではなく思考が止まっていないことの表れかもしれない。つまり、本来なら結論が出ているはずの問題をずっと考え続けたり、あまり良くないアイデアに踏み切る前にもっと良いアイデアが出るのを待ち続けていたりする。

だからといって、どちらの習慣も本人にとって心地よいものではなく、あえてそれらを維持すべきという話でもない。ただ、それらを恥じるよりも、もっと好奇心を持って向き合うべきという話だ。人々が日常的に「直すべき」と指摘されるような傾向も、適度な形であれば多くの自己啓発のアドバイスが想定している以上に活発で探求心にあふれた思考スタイルと密接に結びついている。

習慣1:頭の中で問題を考え続けずにはいられない

最も厳しいレッテルを貼られがちな考えすぎという習慣は、本人の内側では心配事を放っておけない状態のようであることが多い。頭の中で会話が繰り返し再生され、最悪の事態を想定し、すでに検討したアイデアをさらに6つの視点で確認する。心理学ではこうした思考のループを反すうと呼ぶ。これは心配と密接に関係しているが、専門誌『Clinical Psychological Science』に2023年に掲載された、数十件の先行研究を統合した研究によると、この2つは関連してはいるもののそれぞれ異なる反復的思考パターンであり、同じ習慣を指す互換性のある用語ではないことが示された。通常、これは欠点として捉えられるが、不安や気分の落ち込みと密接に関連しているため、度を越すと確かにそうなる。

だが、不安を研究する心理学者たちは興味深い点にも気づいている。専門誌『Intelligence』に2020年に掲載された、うつの影響を排除した双子の調査を用いた研究では、ただ不安に苛まれて考え込むのではなく、問題を深く掘り下げて理解しようとする内省的かつ分析的な考えすぎのスタイルが、言語的・非言語的の両方の測定指標において高い知能と相関していることが明らかになった。考えられる理由は、「不安だから頭が良くなる」ということではない。複数の可能性を同時に頭の中に留め、未来をシミュレーションし、それらを相互に照らし合わせて検証できる認知の仕組みが、生産的な思考材料がない時には不安を生み出す仕組みでもあるということだ。さまざまなシナリオを考え続けるようになっている脳には、目の前のシナリオが平凡だからといって思考を停止するスイッチは備わっていない。

もちろん、慢性的な心配が心地よいものになるわけではなく、それを好んで抱える理由にもならない。ただ、この習慣を恥じるよりも好奇心を持って向き合う理由になる。午前2時に思考が堂々巡りしてしまう原因となる脳の回路は、日中に最も興味深い問題解決を行っていることが多い。

次ページ > 習慣2:締め切りが迫ってから動き出す

翻訳=溝口慈子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事