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2026.07.10 11:30

知的な人ほど実はやってしまう2つの「悪習慣」

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習慣2:締め切りが迫ってから動き出す

2つ目の習慣は先延ばし癖がある人が何度も注意されるものだ。締め切りが目前に迫るまでレポートや荷造り、決断に着手しない。一般的にはこれは純粋に回避行動で、時間管理能力や不快感への耐性が欠けている証拠だと考えられている。確かにそういう場合もある。だが、創造的で複雑な思考が実際にはどのように展開されるのかを研究した結果からは別の見方が示唆されている。

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本当に答えが決まっていない問題を解決するプロセスは最初から最後まで一直線に進むものではない。通常まず準備段階があり、その後、意識的かどうかを問わず問題をいったん脇に置き、その間も脳が水面下で考え続け、やがて解決策が浮かび上がるという流れをたどる。

心理学ではこの中間段階をインキュベーションと呼ぶ。専門誌『Scientific Reports』に2025年に掲載された研究では、問題から一時的に離れる間に忙しくしたり集中し続けたりするのではなく、思考を自由に巡らせることがその後の創造性の向上につながることが示された。これは先延ばしを正当化するために作られた都合の良い作り話ではなく、具体的かつ明確な精神的プロセスだ。

組織心理学者のアダム・グラントはこの考え方に近い主張をしている。グラントが研究対象とした独創的な思考をする人の中には、誰よりも早く終わらせようと急ぐのではなく、意図的にアイデアを寝かせる人がいると指摘している。正式な研究もグラントの考えを裏付けているが、意外な点もある。専門誌『Academy of Management Journal』に2021年に掲載された研究では、遅らせることによる創造性の効果は直線的ではないことが分かった。仕事に対して真に興味を持っている場合、適度に先延ばしにした従業員はすぐに着手した人や、あまりにも先延ばしにした人より独創的なアイデアを生み出していた。待つことは必ずしも無駄な時間ではないが、最適なタイミングがある。問題を頭の中で再構成できるだけの十分な時間を確保しつつも、その時間が長すぎるのはよくない。

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これら2つの習慣がないからといって、それが問題だというわけではないということを最後に強調しておきたい。頭脳明晰で有能な人の多くは仕事を早く終えて夜ぐっすり眠っている。しかし、そうではない人にとって重要なのは、自分の習慣を力ずくで押さえ込もうとすることではない。その不快感は心が本来備わっている働き、つまりほとんどの人が「もう終わった」と決めつけるような段階を超えても問題の解決に取り組み続けることの副作用なのかもしれないと気づくことだ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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