領収書や請求書、契約書など、日々の仕事や暮らしの中で扱う書類の電子化が進み、スマートフォンひとつで内容を確認できる利便性が定着しつつある。しかし、効率化が叫ばれる一方で、大切なものは目に見える形で持っておきたいという心理も根強く残る。アナログとデジタルの移行期において、人々がそれぞれの管理手法にどのような価値を見出しているのか、「伝票工房」が全国の男女500名を対象に実施した調査によって浮き彫りになった。
それによると、書類を管理する際、全体の65.4%が「紙の方が安心」「どちらかといえば紙の方が安心」と回答した 。ペーパーレス化が進む現代でも、実に3人に2人近くが紙の書類に確かな信頼を寄せている状況だ。紙を選ぶ理由としては、手元で管理すればデータ消失の恐れがない点や、必要な時にサッと取り出して読める手軽さが挙げられている。一方で、「デジタルの方が安心」と答えた層は34.6%にとどまり、こちらはバックアップの容易さやキーワードによる一瞬の検索性、物理的なスペースをとらない利点を支持している。

なかでも「これだけは絶対に紙で残しておきたい」と思う書類としては、「契約書」が56.9%でトップ。次いで「遺言書・相続関連書類」が45.6%、「保険証券」が43.7%と、法的・金銭的な重要度が高い書類が上位に並ぶ。これらはトラブル時や手続きの際に証拠として提示する可能性が高く、デジタル特有の「開く手間」を嫌い、確実性を求める心理が働いているようだ。




