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2026.07.03 09:00

ジャージー・マイクスIPO申請で判明、約66億円の航空機譲渡や約81億円の家族への報酬

Kevin Carter/Getty Images

Kevin Carter/Getty Images

米国時間7月2日、米サンドイッチチェーン「ジャージー・マイクス」が新規株式公開(IPO)申請書類を提出した。これにより、同社が株式上場を目指している事実とともに、創業者のピーター・カンクロとその家族が数千万ドル(数十億円)に上る報酬やプライベートジェット、さらには同チェーンが今後本格化させる海外展開に関する一部の権利の獲得経緯などの内実が明らかになった。

提出書類によると、カンクロの義理の息子であるフィリップ・シボロボフは、2023年から2025年にかけてジャージー・マイクスから総額5050万ドル(約81億3100万円。1ドル=161円換算)を超える報酬を受け取っていた。書類には、「(家族らは)様々な役職で当社に雇用されていた」と記されている。

また、カンクロの義理の兄弟であるダニエル・パワーズは2024年度および2025年度に3100万ドル(約49億9100万円)以上を手にしており、実弟のジョン・カンクロも2023年から2025年にかけて約2100万ドル(約33億8100万円)を受け取っていた。

なお、申請書類に名前が挙げられた家族の中で、3月29日までの13週間に同社から報酬を受け取った者は1人もいない。

これらに加えて、申請書類では投資会社ブラックストーンによる過半数株式の取得に関連し、約4100万ドル(約66億100万円)相当の航空機がカンクロの支配下にある法人へと譲渡されていたことも判明した。さらに、カンクロには航空移動費の補填として、2025年に約200万ドル(約3億2200万円)が支払われていた。

2日に提出された書類には、ジャージー・マイクスが進める海外展開の詳細も記されている。カンクロは個人で所有する法人を通じ、英国およびアイルランドにある最大300店舗のマスターフランチャイズ権を掌握しているという。

なお、カンクロは2025年にジャージー・マイクスのCEO職を辞任している。

この申請書類には、ジャージー・マイクスが想定する公開価格の範囲や、売り出し予定の総株式数は開示されていない。

2024年にブラックストーンが過半数株式を取得した際、ジャージー・マイクスの評価額は80億ドル(約1.29兆円)だった。

申請書類によると、1956年に創業されたジャージー・マイクスは、現在までに全米3000店舗、売上高43億ドル(約6923億円)を誇るチェーンへと成長した。PE(プライベート・エクイティ)ファンドのブラックストーンが株式の過半数を取得する以前のジャージー・マイクスは、カンクロの絶対的な支配の下、非公開の同族企業として運営されていた。申請書類では、その経営姿勢が家族の雇用にまで広く及んでいたことが浮き彫りになっている。実際、2023年から2025年にかけての様々な時期に、カンクロの妻、2人の息子、娘、義理の姉妹、実弟、2人の義理の兄弟、そして義理の息子が皆、同社から報酬を得ていた。

同社は、ニューヨーク証券取引所にクラスA株式を上場する予定で、ティッカーシンボルは「JMKE」となる。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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