ネバダ州にあるテスラの製造工場からほど近い高速道路(ハイウェイ)の交差点で、巨大な電動トラックがフォルクスワーゲン・ビートルに衝突し、ビートルに乗っていた2人が死亡した。
テスラの新型電動トラック「セミ」が今週初めに死亡事故を起こしていたことが分かった。今年に入って本格的な量産が始まったばかりのセミによる死亡事故はこれが初めて。
ネバダ州高速道路警察およびライアン郡保安官事務所の報告によると、現地時間午前7時20分頃、ネバダ州デイトンにある国道50号線の交差点で、重さ10トンのテスラ製トラックがフォルクスワーゲン・ビートルに衝突した。高速道路警察のジェームズ・ラローズ隊員がフォーブスに語ったところによると、ビートルに乗っていた2人(初期の報告書では身元不明)は、この衝突による負傷が原因で死亡した。トラックの運転手に怪我はなかった。
ラローズによれば、事故が発生したのはセミが製造されているネバダ州のギガファクトリーから南西に約30マイル(約48キロメートル)離れた場所で、事故の詳しい原因はまだ特定されていない。しかし、保安官事務所がフェイスブックに投稿した内容によると、「現場で得られた初期の供述から、セミの運転手が居眠り運転をしていた可能性がある」という。
テスラは、消費者向け市場以外での販売拡大戦略の要として、セミに大きな期待を寄せている。1回の充電で最大500マイル(約804キロメートル)の航続距離を誇り、6万ポンド(約27トン)もの貨物を牽引できるセミにより、ケンワース、ボルボ、ダイムラーといったディーゼルトラック大手に対抗する狙いがある。テスラは今年これまでのセミの販売台数をまだ公表していないが、米国時間7月2日に予定されている四半期報告の中で開示される可能性がある。
同社の発表やメディアの報道によると、このトラックには周囲を監視する10台のカメラやドライバー監視システムなど、最新の安全機能が搭載されているという。一般的にこうしたシステムは、ハンドルを握るドライバーの脇見や居眠りを検知するように設計されている。テスラのウェブサイトには、「セミにはアクティブな安全機能が標準装備されており、高度なモーター制御およびブレーキ制御と連動することで、あらゆる条件下で優れたトラクションと安定性を発揮する」と記載されている。
テスラは今回の衝突事故に関するコメントの要請に対し、現在のところ回答していない。
高速道路警察のラローズは、事故当時にトラックが貨物を積載していたかどうかを確認できなかった。運転手台と満載状態のトレーラーを合わせた総重量は最大8万2000ポンド(約37トン)に達する可能性があり、これはビートルの重量の40倍に相当する。
警察によると、この事故の影響で国道50号線の一部が約2時間にわたって通行止めとなった。ラローズは、捜査当局によって来週初めにもさらに詳しい情報が公表される見通しだとしている。なお、この事故はネバダ州の地方紙であるザ・レコード・クーリエや、地元のニュースサイトであるカーソンナウが初めに報じていた。



