【重要】会員機能一時停止とサイトメンテナンスのお知らせ

キャリア

2026.07.07 10:30

AIで雇用減を危惧する人は3割超え 適応できずに取り残される人の特徴とは

stock.adobe.com

「経験だけでは不十分」の背景

多くのプロフェッショナルは、経験こそが将来の成功を最も強く左右する時代にキャリアを築いてきた。知識を蓄積し、専門性を深めるほど自分の価値も高まると考えられていた。その原則は今でも変わらないが、テクノロジーは専門性の活かし方や、企業が労働者に求める能力そのものを変えつつある。

advertisement

こうした変化は、高いパフォーマンスを維持しつつ新しいツールに適応することが求められる経験豊富なプロフェッショナルにとって特に不安の原因となり得る。幸い、判断力やコミュニケーションスキル、人間関係を構築する力、複雑な状況を切り抜ける能力など、経験から得られる資質は依然として自動化が難しい。課題は、こうした強みを新しい能力とどう組み合わせるかを学び、一からやり直さなければならないという感覚を抱くことなく成長し続けられるようにすることだ。

職場で求められるスキルの変化

世界経済フォーラム(WEF)は、2030年までに労働者のコアスキルの39%が変化すると予測しており、仕事に求められる能力がいかに急速に変わっているかを浮き彫りにしている。WEFの報告書では前向きな傾向も指摘されている。レジリエンス(回復力)や柔軟性、好奇心、生涯学習といった能力の重要性が高まっているという。これらは、たとえ常に競争上の優位性として認識されてきたわけではないにせよ、多くのプロフェッショナルが長年のキャリアを通じて育んできた資質だ。

スキルを最新の状態に保つことは重要だが、新しい技術を片っ端から追いかけたり、何かが変わるたびに自分を根本から変えたりする必要はない。多くの場合、最も賢明な方法はすでに持っている専門性を補完する関連スキルを身につけることだ。これからの時代の職場では豊富な経験に加えて、学び続け、適応し、新しい働き方を試す姿勢を持つ人が評価される可能性が高い。

advertisement

AI時代に対人関係能力が重要であり続ける理由

AIは作業スピードを速め、情報処理を効率化するのに役立つ一方で、多くの労働者はAIを人間の判断に取って代わるものではなく、1つのツールと捉えている。マイクロソフトの報告によると、労働者の86%はAIが生成した内容を最終的な答えではなく出発点として扱っており、多くの人が仕事において批判的思考や品質管理が以前よりも重要になっていると答えている。

こうした変化は経験豊富なプロフェッショナルにとって追い風となる可能性がある。コミュニケーション能力や人間関係を築く力、問題解決能力、的確な判断力といったスキルは身につけるのに何年もかかり、経験を重ねるにつれてその価値が高まることがよくある。AIによって仕事の進め方は変わるかもしれないが、適切な問いを立て、意思決定を行い、テクノロジーだけでは再現できない文脈を提供するのは依然として人間の役割だ。そうした人間ならではの能力は自動化が進む職場においても重要な価値を生み出すものであり続ける。

次ページ > 一からやり直さずに適応する方法

翻訳=溝口慈子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事