星空ファンにとって、7月の夜空は見どころが尽きない。日没後の西の空では「宵の明星」の金星がいっそう明るく輝き、夜明け前には火星とプレアデス星団(すばる)が細い月と共演を魅せる。月末には「牡鹿の月」の呼び名をもつ満月が昇ってくる。
中旬に訪れる「暗い夜空」の1週間は、街明かりのない場所へドライブに出かけて天の川を眺めるまたとない機会になるだろう。この頃ちょうど「ペルセウス座流星群」の始まりとともに夏の流星群シーズンが幕を開け、その後、明るい月明かりの下ではあるが「みずがめ座δ(デルタ)南流星群」と「やぎ座α(アルファ)流星群」が極大を迎える。
2026年7月の星空の見どころをまとめた。
天文カレンダー
・7月8日(水)~7月18日(土):暗い夜空
7月8日は下弦の月。これ以降は月の出が夜中になり、宵の頃から夜遅くまで星空が満喫できる。天気さえよければキャンプ旅行がてら天体観測に挑戦してみてはどうだろうか。
・7月9日(木):宵の明星と「獅子の心臓」が大接近
日の入り後の西の低空で明るく輝く金星が、しし座の1等星レグルスと大接近する。見かけの距離は約1度しか離れておらず、見ごたえがある。

・7月11日(土)~12日(日):細い月とおうし座、火星が共演
11日の未明~明け方、東の低空で下弦の細い月がおうし座のプレアデス星団(すばる)と大接近する。翌12日の夜明け前には、月と火星が並ぶ。早起きが必要だが、間違いなく7月中で最も美しい夜空の眺めになる。

・7月11日(土)と7月12日(日):マンハッタンヘンジ
米ニューヨークで、碁盤の目状に交差する大通りの東西方向に一直線に重なって夕日が沈む「マンハッタンヘンジ」と呼ばれる現象が見られる。太陽が完全に一直線に並ぶのは米東部夏時間11日午後8時20分(日本時間12日午前9時20分)で、翌12日午後8時21分(同13日午前9時21分)には半分がビルに隠れた状態の太陽が沈む。

・7月17日(金):細い月と宵の明星が共演、ペルセウス座流星群が始まる
夕方~宵の西の空で、美しい弧を描く月齢3の月が金星の近くに見える。この頃、夏の風物詩である「ペルセウス座流星群」の活動が始まり、8月24日頃まで続く。極大は8月13日と予想されている。

・7月29日(水):「バックムーン」の満月
7月の満月は、北米先住民の農事暦で「バックムーン(牡鹿の月)」と呼ばれる。満月の瞬間「望」を迎えるのは、日本時間29日午後11時36分だ。見ごろはやはり月の出で、太陽が沈むのとちょうど入れ替わりに東南東地平線から姿を現す。

・7月31日(金):2つの流星群がともに極大
「みずがめ座δ南流星群」と「やぎ座α流星群」がともに極大を迎える。ただ、2日前にバックムーンの満月が昇ったばかりで、欠け始めたばかりの月明かりがまぶしく、暗い流星はかき消されてしまうだろう。




