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ビジネス

2026.07.04 10:00

マイクロン株は高収益のHBMが支え続ける──中国「メモリー攻勢」の現実と限界

FilipB - stock.adobe.com

汎用DRAM価格が93〜98%急騰しHBM生産が優先される

直接のきっかけは、AIがもたらしたメモリーの「スーパーサイクル(長期にわたる大型好況)」だ。汎用DRAMの契約価格は、今年第1四半期に前四半期比で93〜98%も跳ね上がった。

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サムスン、SKハイニックス、マイクロンの3社は、ウエハー(半導体チップの基板となる円板)の生産能力を高帯域幅メモリー(HBM)に振り向けている。HBMはエヌビディア(NVDA)のAIアクセラレーター(AI計算専用の半導体)と組み合わせて使われる高速・高価格のメモリーで、最も利益が出る分野だからだ。

しかし、この動きは大きな副作用を生んでいる。ノートパソコンやスマートフォンに使われる汎用DRAMの生産枠が削られているのだ。アップルは部品コストの上昇を理由にMacBookとiPadを100〜300ドル(約1万6200円〜4万8800円)値上げする一方、同時により安価な中国製の代替品を探している。この2つの動きが示す結論は1つだ。アップルの経営陣は、今回の値上がりを一時的な循環ではなく、構造的な変化と見ている。

中国CXMTがシェア8%で世界4位に浮上、レノボ製品への搭載も

そこに入り込む余地があるのが、中国のCXMTのような企業だ。その台頭のスピードは目を見張るものがある。同社がDRAMの量産を始めたのは2020年。それが2026年には世界売上シェアを前年の3%から8%に伸ばし、DRAMメーカーとして世界4位に浮上した。CXMTは現在、12インチDRAM工場を2カ所持ち、合計の生産能力は月産約30万枚に上る。ロイターによれば、上海の新工場などの増強により、生産量を月産約60万枚へと倍増させる計画も報じられている。マイクロン自身の生産能力が38万5000枚であることを考えれば、その規模の大きさが分かる。売上高は2026年初頭の時点で前年比約700%増のペースで伸びており、同社は創業以来初めて四半期黒字を達成した。同社のDDR5チップ(最新世代の汎用DRAM規格)は、すでに現在出荷中のレノボ製ノートパソコンに搭載されている。

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投資家は、メモリーの長期契約に支えられて、マイクロンが数年続く上昇局面を享受すると見込んでいる。しかし、そこには落とし穴が潜んでいるかもしれない。

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翻訳=酒匂寛

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