そもそも、MythosとFableとは?
6月、アンソロピックは高度なAIモデルであるMythos 5に追加の安全策を施したFable 5をリリースした。Fableの公開に先立ち、アンソロピックはMythosについて、サイバーセキュリティに重大な混乱をもたらし、デジタルインフラの未知の脆弱性を発見・悪用される可能性すらある、極めて高度なモデルであると説明していた。同モデルは当初、トップクラスのテクノロジー企業、政府機関、および金融機関に対して限定公開されていた。アンソロピックはFableを「Mythos級のモデル」と呼んだものの、サイバーセキュリティ、生物学、化学に関連するクエリを処理する際には制限が設けられていると説明していた。
Fableの一般公開から数日後、ホワイトハウスは国家安全保障上の懸念を理由に、MythosとFableの双方に輸出規制を課した。アンソロピックは、この命令の結果として「Fable 5とMythos 5におけるすべての顧客の利用を突如停止せざるを得なかった」と述べていた。
米政府による輸出規制をめぐる経緯
同社は、政府の決定が「Fable 5の制限を回避する手法、いわゆる『ジェイルブレイク(脱獄)』」への対応であったとの見方を示した。しかし同社はこのジェイルブレイクについて、洗練されたサイバー攻撃を実行するためのものではなく、「軽微な既知の脆弱性をいくつか特定する」ために使用された手法であるとして、事態を軽視する姿勢を見せていた。


