ドローン(無人機)戦で体力よりも技術的な適性がますます重視されるようになるなか、ロシアは急速に拡大させているドローン戦力向けに女子大学生の採用を進めている。
クレムリンは、ウクライナに対する全面戦争を始めて4年近くたった2025年11月、ロシア軍に無人システム軍を創設した。この新たな独立兵科は、ロシア軍がかねて進めてきた無人システムの利用拡大を制度化したものと言える。これはまた、「ルビコン」のような精鋭ドローン部隊の成功を反映したものでもある。ルビコンは同年これより前、ウクライナ軍が逆侵攻していたロシア西部クルスク州方面で、ドローンを駆使して前線部隊への兵站を妨害し、最終的にウクライナ側を撤退に追い込むことに貢献した。
「ロシア軍は無人システム軍で勤務してもらうために、最も優秀で技術に通じた人材を誘致したがっています」。新アメリカ安全保障センター(CNAS)の非常勤シニアフェロー、サミュエル・ベンデットは筆者のインタビューでこう説明した。「こんにちのロシアには、求められるスキルを備えた女性が大勢います」
ウクライナ軍のドローン操縦士たちは、ロシア側によるこうした取り組みはすでに成果を出していると述べている。
ウクライナ無人システム軍第413独立無人システム連隊「レイド」に所属するドミトロ・ジュルクテンコは、ロシア軍のドローン部隊の「有効性が高まり続けているのは間違いありません」と筆者の取材で認めた。彼によれば、ロシア当局が一流の理工系大学で採用活動を強化している一方、ルビコンをはじめとする精鋭ドローン部隊は引き続きスキルのある志願者を引き寄せているという。
技術系人材の採用
ロシア当局は、ドローン操縦士は比較的安全な技術職という触れ込みで女子大学生を勧誘している。ロシア人の徴兵逃れを支援する人権プロジェクト「消え失せろ!」(イジーチェ・レーソム=文字どおりには「森へ行け」)の報告によると、ロシア国防省は大学やその他の高等教育機関少なくとも10校で女子学生を対象に採用活動を行ったという。
ブルームバーグ通信は5月、ロシアはドローン部隊向けにプログラマーやゲーマー、操縦士を確保すべく、休学制度や金銭的なインセンティブを提示して大学生を募集していると報じた。



