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2026.07.06 14:00

IPO直後に1200%急騰した中国半導体メーカー創業者、資産7590億円の富豪に

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中国がテクノロジーの自立化に注力するなか、半導体部品メーカーの重慶杰瑞科技(Chongqing Genori Technology)の株式に投資家が殺到し、新たなビリオネアが誕生した。同社株は現地時間6月24日に上海で上場直後から数日間のうちに、公開価格(IPO価格)の約13倍(1200%高)まで急騰した。Forbesの推計によれば、これにより会長兼CEOの王冰は47億ドル(約7590億円)の資産を築いた。

46歳の起業家である王の資産は、同社の持ち株に由来する。取締役として業務効率改善を担う妻の夏冰(45)も、保有株を基にした純資産が4億9000万ドル(約791億円)に達するとフォーブス(Forbes)に推計されている。重慶杰瑞科技はコメント要請に応じなかった。

2016年設立の同社は先週、3880万株を1株44.6元で売り出し、17億元(約404億円)を調達した。証券取引所への届出によると、IPOの個人投資家向け割当には6000倍以上の申し込みがあった。同社は今回調達した資金を生産能力の増強と研究開発に投じる計画だ。

目論見書によると、重慶杰瑞科技は上海に新たな研究センターを建設するため約8億1000万元(約193億円)を投じており、完成は今後4年以内に見込まれている。また、海外に生産拠点を建設する計画もあると、王は水曜日に国営の上海証券報に語った。このビリオネアは場所や時期を明らかにしなかった。

投資家が同社株を求めて殺到しているのは、同社がAIおよび半導体製造における中国の自給自足推進を支える存在とみなされているからだと、ブティック投資銀行Chanson & Co.の北京拠点マネージングディレクター、沈萌は述べる。UBSインベストメント・バンク・リサーチで中国戦略責任者を務めるジェームズ・ワンは木曜日のノートで、「力強い利益のモメンタム、個人投資家の熱狂的な参加、新規IPOからの新たな資金流入」を理由に、中国のAIハードウエアサプライヤーに対して概して前向きだと記した。

重慶杰瑞科技は真空チャンバーに関連する部品と技術を開発している。真空チャンバーは半導体製造における重要機器であり、シリコンウエハーを加工する際に、空気中の粒子や不純物による汚染を避けるための真空環境を提供する。

このサプライチェーンの領域は長らく、米カリフォルニア州拠点のアプライド・マテリアルズやラム・リサーチ、そして日本の東京エレクトロンなど海外企業が支配してきたと、重慶杰瑞科技の目論見書は記している。米国が対中制裁の対象範囲を拡大し、高性能半導体の販売だけでなく関連部品やアフターサービスも含まれる可能性があるなか、国内企業は「部品を国産品に置き換えなければならない」と同社は目論見書に記した。

重慶杰瑞科技の顧客には、深セン上場の電子機器メーカーである京東方科技集団(BOE Technology Group)や天馬微電子が含まれる。また、目論見書によると、インテル、グローバルファウンドリーズ、テキサス・インスツルメンツといった米国テック大手の中国現地法人にも供給している。目論見書に掲載された暫定中間決算によると、同社は今年上半期(1〜6月)の売上高が前年同期比で最大34.3%増の4億9200万元(約117億円)に伸びると見込む。純利益は前年同期から最大35%増の1億1500万元(約27億4000万円)に増加する見通しだ。

王は半導体業界のベテランである。中国南東部・江西省にある華東交通大学でメカトロニクスの学士号を取得後、上海拠点のガラスメーカーに営業職として就いた。目論見書によれば、このビリオネアは1年後に退職し、その後10年間にわたり、複数の国内半導体企業でエンジニアや営業マネージャーとして働いた。

forbes.com 原文

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