
回復や改善のきっかけになったことを聞くと、年齢・成長とともに自然に和らいだという18.5パーセントを除くと、生活リズムの調整、適度な運動や体力作り、無理せず体調を優先することなどがあげられた。
だが、何より重要なのが心の支えだ。前向きな気分になれなければ、回復に向けた行動は続かなかっただろう。ODで苦しんでいた当時を振り返って支えになったと感じることを尋ねると、「怠けではないと理解してくれる人がいたこと」、「家族が体調を最優先してくれたこと」、「医師や専門家に相談できたこと」、「自分のペースを認めてもらえたこと」、「無理に登校を強いられなかったこと」などが大きな割合を占めた。

家族や周囲の理解がどれほど重要かがわかる。とくに子どもの場合は、医師や専門家に相談するにも親の助けが必要だ。親の理解がなければ実現しないことだ。じつは、回復のきっかけになったことで28.6パーセントと多かった「その他」のなかにも、「家族の理解や接し方が変わった」、「学校の配慮・柔軟な登校スタイル」という周囲の理解が含まれていた。
起立性調節障害改善協会代表理事の竹田浩一氏は、「大人が焦りを手放し、ありのままのペースを認めることが何よりの特効薬」と話している。同協会の調べでは、ODは発症から3年以内に約8割が自然回復するということだ。その間に余計なプレッシャーをかけることがないよう、見守ることが大切だ。同協会のサイトでは、起立性調節障害について詳しく学ぶことができる。


