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テクノロジー

2026.07.06 07:00

世界のディープテック首都へ、スイスのロボティクス起業数は米国の3.5倍

チューリッヒ工科大学(stock.adobe.com)

「世界的に重要なテクノロジー課題に挑む野心的な起業家がこれほど高密度に集まっているのは、今までに見たことがない」と、Founderfulのパートナーでリポート共同執筆者のアレックス・シュトックルは語る。「これらの創業者たちの実行スピードは、シリコンバレーを彷彿とさせる。今後10年で、チューリッヒは少なくとも12社の世界的カテゴリーリーダーの本拠地となるだろう」

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調査は、スイスを前進させる主な原動力として同国の有力大学を挙げる。特にチューリッヒ工科大学(ETH Zurich)とスイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL Lausanne)は、ディープテックの新たなスピンアウトを生み出す欧州屈指の学術機関になっているという。2023年以降、両大学のスピンアウトはそれぞれ24社と16社に達し、英国のオックスフォード大学やケンブリッジ大学、ドイツのミュンヘン工科大学といった競合校を上回った。

米国の半導体大手Cerebras Systemsの共同創業者兼チーフ・システム・アーキテクトであるジャン=フィリップ・フリッカーは、これらのスピンアウトの多くがスイス国内に留まることを選んでいる点が特に心強いと述べる。「ETHやEPFLからスピンアウトした企業が国内に留まり、規模を拡大し、本格的な資本を呼び込んでいる」

スイスのディープテック企業が注力する主要領域には、AIと機械学習(AI/ML)、ロボティクス、前述の「コンピューティングの未来」、気候・エネルギー、医療テクノロジー、バイオテクノロジーがある。なかでもAI/MLは、国内で生まれるスタートアップ全体の25%を占めるまでになっている。「スイスは数十年にわたり深い比較優位を築いてきた。そして、AIの台頭によってその強みを存分に発揮できるようになった」と、世界最大規模のVCであるセコイア・キャピタルのパートナー、ジョージ・ロブソンは述べる。

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確かにスイスにはすでに、遺伝子編集を手掛けるCrispr Therapeuticsや量子技術のTerra Quantumなど、ユニコーン級の評価額を確立した有名ディープテック企業が存在する。しかしリポートの著者らは、ここ2〜3年でアーリーステージの資金調達を行う企業数が増加していることを踏まえると、最良の成果はこれから訪れる可能性があるとみている。

「ディープテックのスピンアウトという点で、ETH ZurichとEPFL Lausanneは2023年以降、リードをさらに広げている」とシュトックルは付け加える。「その世代の企業群がようやくシードからシリーズAへの段階に差しかかったところだ。この段階こそ、企業価値と調達資本が最も急激に複利的成長を遂げるタイミングだ」

スイスのディープテック企業が国際投資家の注目を集め続けているのも当然だ。1億ドル(約161億円)超のラウンドでは、海外投資家がスイスのディープテック資金の88%を占めており、これは欧州全体の75%と比べても高い割合だ。最大1500万ドル(約24億2000万円)までの最小規模ラウンドでさえ、スイスでは海外投資家が資金の64%を供給しており、欧州の他地域の44%を上回っている。

forbes.com 原文

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