ホルムズ海峡再開への楽観論や米国とイランによる交渉の進展を背景に原油価格が下落する中、ドナルド・トランプ大統領は米国時間6月29日、米国におけるガソリン価格の下落スピードが依然として遅すぎると改めて主張した。
トランプはトゥルース・ソーシャルへの投稿の中で、ガソリン小売業者は価格を「直ちに!」引き下げるべきだと主張した。また、この約1週間前には、不当な価格の引き上げに関する連邦政府の調査を行うとも警告していた。
トランプは、原油先物価格がイラン紛争勃発前の水準まで下落しているにもかかわらず、ガソリン価格が依然として「高すぎる」と主張した。
彼は具体的な証拠を提示することなく、ガソリン価格の高止まりは不当な価格の引き上げによるものだと示唆している。こうした行為は「完全に違法」であると述べた上で、小売業者に対して「重大な問題になる」と警告した。
投稿の中でトランプは、小売業者が目指すべき平均ガソリン平均価格は1ガロンあたり約2.50ドルにするべきだとした。これは、紛争勃発前の水準である約2.93ドルを下回る価格だ。
全米自動車協会(AAA)のデータによると、6月30日時点の全米ガソリン平均価格は1ガロンあたり3.85ドルとなり、先週の4.02ドルから値下がりした。2週間前には3月末以来初めて4ドルを割り込む場面もあった。また、5月にはイラン紛争の影響でガソリン価格は4.50ドルを超えてピークに達し、インフレ率を押し上げる要因ともなった。世界の石油の約20%が通過するホルムズ海峡の封鎖解除に双方が同意し、暫定的な和平合意に署名して以来、原油価格は下落基調が続いている。しかし、ここ数日間も両国の攻撃により海上輸送が妨害されており、この和平合意は依然として脆弱な状態にある。



