ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は「アメリカ人が好きなブランド」ランキング」を発表した。1位に立ったのはこの種のランキングの常連、アップルだが、3位にウォルマート、4位にネットフリックス、6位にサムスンがランクインしている。
今回の調査は消費者らにアンケート形式で行われ、様々なブランドに対する印象や、実際に製品を手にとった際の感想を集計している。
2位のアマゾンに対し消費者らは、利便性や信頼性、サイトに掲載されている情報の確かさを支持する点にあげ「彼らからモノを買うことで知的な気分になれる」といった声も聞かれた。
「ただし、これらの人気のブランドは時として、一斉に不人気ブランドに転ずることもあります」とBCGのシニアパートナーであるマイケル・シルバースタインは指摘する。
3位のウォルマートは、「不人気ブランド」ランキングの1位でもある。「私はウォルマートのイメージが好きじゃない。彼らはチープな品物を販売し、従業員を低賃金でこき使う。そんな企業に手を貸したいとは思わない」といった声も出ている。
人気ブランド1位のアップルは、不人気ランキングで3位に入った。同社に対しては、秘密主義や傲慢さ、エリート臭がするといった評価も目立つ。
「アップル製品は値段が高すぎで過剰に宣伝され、実用性よりもイメージが先行している」と評価した消費者もいた。
今回のリポートでは今後、発展が期待されるブランドについても述べられた。ジュエリーメーカーのAlex & AniやDre Beats、 GoProや Hulu、Nest。そして、VRグラスの Oculus Riftや Snapchat、テスラやウーバー、ヴァージン・アメリカといった名前もあげられた。
「ブランドとは壊れやすく、簡単に失墜してしまうものです」と前出のシルバースタインは述べている。「最も愛されるブランドは、同時に最も嫌われるものだったりします。ずっと支持され続けるブランドなどありません。彼らは上昇するか下降するかしかないのです」
「米国人が好きなブランド」ランキング
1位:アップル
2位:アマゾン
3位:ウォルマート
4位:ネットフリックス
5位:コストコ
6位:サムスン
7位:コカ・コーラ
8位:ターゲット
9位:ジェットブルー航空
10位:Chick-Fil-A(レストランチェーン)