大槻:私も、自社のカルチャーや熱量を語れるリーダーが求められていると思います。 AIを使えばひとりでも効率よく仕事が回せる時代だからこそ、従業員には「なぜこの会社に所属するのか」「なぜ私たちは一緒にやるのか」という理由付けが必要です。FinTは日本だけでなくベトナムやタイなどに展開していますが、グローバルで「同じチームだ」と思える一体感を創出するために、パーパスやバリューの共通化を意識しています。
だからこそ社内でリーダーを抜てきする際も、「語れる力」を重視しているのですが、同時に必要なのが「実行力」。事業の設計や成長戦略といった頭脳の部分はAIが担ってくれる比重が増えましたが、いちクライアントを動かす、いちユーザーの心を動かすという感情が混じった仕事は、人間でないと達成できない。そうした壁を突破するのが実行力です。
北口:私も最近、社内発信をより重視するようになりました。以前は月1回、15分ほどだった全社会議ですが、今では毎週実施するように。この場でビジョンなどを共有しているほか、レポートも発行しています。我々のいるコンサル業界は「人」が付加価値となっているので、「何をやるか」という機能的価値はコモディティ化しがちです。こうした時代だからこそエモーショナルに人を引きつけ、「何を目指すのか」という目標をくどいほど刷り込む必要があると思っています。そのために、組織の求心力を高めるコミュニケーションスキルも重要だと一層感じています。
勝山恵一(以下、勝山):共感します。HASSYADAI socialでも、チームメンバーとできるだけ同じ空間と時間を共有し、泥臭くコミュニケーションを取ることを意識するようになりました。事業においても、年間250回ほど全国の高校や少年院に足を運んでいるのですが、彼ら・彼女らと一緒に飯を食うオフラインコミュニケーションの価値がより高まっていると感じます。
KEYWORD 3|パーパス
FinTは2022年、「みんなの強みを活かして、日本を世界を前向きに」をパーパスとして言語化。「人は誰もが強みを持っていて、一人ひとりが最大限にその強みを発揮できれば大きな力になる」という想いを込めた。これが国内外の約130人の社員をまとめるためのカギとなっている。


