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ビジネス

2026.07.01 10:00

アマゾン「巨額AI投資」のリターンを懸念する投資家への答えは、自社開発チップの収益力

AA+W - stock.adobe.com

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アマゾンはAIに巨額を投じており、市場はこれを不安視している。だが、その投資を支えるために同社が開発を進める優れた独自技術を、市場は過小評価しているのかもしれない。

アマゾンは何度も急成長を遂げてきた。だが、このところは勢いを欠き、半年近くにわたって株価は横ばいで推移している。投資家が今いちばん気にしているのは、同社の巨額なAI投資が大きな見返りを生むのか、それとも十分なリターンにつながらずに終わるのかという点だ。

しかし、支出の大きさにばかり目を向けていると、もっと大事な点を見落とす。激しい競争が続くAI分野で、アマゾンはただ必要なものを買い集めているわけではない。事業に欠かせないインフラそのものを、自ら築いているのだ。そしてその過程で、世界有数の半導体メーカーへと、ひそかにのし上がりつつある。

アマゾンは世界のチップ企業トップ3に入るのか?

直近の決算説明会で、経営陣から1つ注目すべき発言が飛び出した。同社の独自シリコン(半導体)部門を仮に独立した1社とみなせば、その年間売上高は現状ペースで年換算して500億ドル(約8.1兆円。1ドル=162円換算)に達するというのだ。実際、同社は「独自シリコン部門は、今やデータセンター向けチップ企業として世界トップ3の一角を占める」と述べている。

高性能で低コストな半導体を自ら設計し導入

これは片手間の事業ではない。汎用コンピューティング向けのグラビトン(Graviton)と、AI用途向けのトレイニアム(Trainium)という2つの主力製品を軸に据えた戦略の柱だ。その姿が、誰の目にも見える形で少しずつ立ち上がりつつある。

世間はAWSを主にクラウドサービスの提供事業者とみている。しかし同社は今、垂直統合型の有力企業へと急速に変わりつつある。かつてはサーバーの設置場所を貸し出すだけだったが、今ではその場所を動かすための半導体を、高性能かつ低コストで自ら設計し、組み込むまでになった。そして顧客は、この半導体を使える順番が回ってくるのを心待ちにしている。

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翻訳=酒匂寛

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